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» 2018年08月07日 09時00分 公開

蓄電・発電機器:水素発生装置を33%小型化、神鋼環境が新モデルを開発

神鋼環境ソリューションが新しいオンサイト型の水電解式水素発生装置を開発。従来モデルの性能はそのままに、設置面積やメンテナンススペースを大幅に削減したのが特徴という。

[長町基,スマートジャパン]

 神鋼環境ソリューション(神戸市)はオンサイト型水電解式水素発生装置の販売を開始する。同社の「H2BOX」シリーズに、メンテナンススペースを大幅に削減し、操作性を向上させた新機種「H2BOX-II」を追加。2018年10月から販売を開始する。

 新機種の「H2BOX-II」(試作機)と現行機種の「H2BOX」 出典:神鋼環境ソリューション

 H2BOXは、その場で水を電気分解して水素を製造できる水素発生装置。現行モデルは2013年に発売したが、利用者から設置スペース、とりわけメンテナンススペースの削減への要望があったという。これを受けて開発した新機種のH2BOX-II、従来のH2BOXに対して設置面積比約33%減、容積比約15%減の小型化を実現した。

 さらに、従来機では、装置の周囲4方向にメンテナンススペースの確保が必要だったが、新機種では、背面並びに側面方向のメンテナンススペースの確保が不要となるため、約85%のメンテナンススペース削減が可能となった。これにより、設置スペースの縮小化に貢献できるだけでなく、同装置を利用する設備への組み込みやすさも向上した。

 なお、装置の基本性能は従来機から変更はない。1時間当たりの水素製造能力は1Nm3(ノルマル立方メートル)で、水素の供給圧力は0.82MPa以上、外形寸法は1000×400×1600mm(ミリ)、重量は約500kgを予定している。

「H2BOX」の水素製造フロー 出典:社神鋼環境ソリューション

 同社は、固体高分子電解質膜を利用した純水の直接電気分解によるHHOGを1993年に開発・商品化した。HHOGは、装置の起動と停止がスイッチ1つの操作でできる他、装置の起動と同時にガスを発生するなどの高い操作性や、電子式、機械式インターロック機構を各種装備し、装置内でのガス保有量が少なく水素と酸素の混合を防止するといった安全性が特徴となっている。こうした特徴が評価され、電子産業、金属工業、発電所、大学や研究機関などを含め、国内外で約170基(2018年3月末時点)の納入実績がある。

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