ハイエンドSoCとなるSnapdragon X Eliteは、CPUはX Plusの10コアから12コアに増加。最大クロックは3.4GHzもしくは3.8GHzのバリエーションがある。また、CPUのうち2コアのクロックをブーストして4GHzもしくは4.2GHzまで上げる「デュアルコアブースト」に対応するバリエーションも。GPUの「Qualcomm Adreno」の浮動小数点演算性能は3.8TFOPSもしくは4.6TFLOPS。NPUの「Qualcomm Hexagon」の8ビット整数演算性能はX Plusと同じく45TOPS。X Eliteの中でどのバリエーションがSurfaceに採用されているのかは現在公開されている情報からは明らかではない。
なお、Snapdragon X Eliteを搭載したSurface LaptopはM3を搭載したMacBook Airより高速だとMicrosoftはうたっている。
具体的には、ベンチマークテストアプリ「Cinebench 2024」のマルチスレッドテストで、Windows 11(プレリリースの26100版)を実行するSnapdragon X Elite搭載Surface Laptopと、macOS 14 Sonomaを実行する13インチのM3 MacBook Airを比較したとしている。
Surface Laptopは13.8インチと15インチの2サイズ展開で、13.8インチモデルはX PlusとX Eliteから選択可能。15インチモデルはX Eliteのみ。Surface Proは13インチモデルのみでX PlusとX Eliteから選択可能。
Snapdragon搭載マシンで注目するべきは、AI処理の他にも消費電力効率やバッテリー駆動時間がある。Armアーキテクチャはこれまでスマートフォンやタブレットで採用されてきており、モバイルデバイスとして長時間のバッテリー駆動性能が求められてきた。AppleのMacBook Air/ProもArmアーキテクチャのApple Siliconに転換して以降、高い消費電力効率を達成している。
Surface Laptopの15インチモデルは最大22時間のローカルビデオ再生と最大15時間のWeb使用に対応する。13.8インチモデルは最大20時間のローカルビデオ再生と最大13時間のWeb使用に。Surface Proは最大14時間のローカルビデオ再生と最大10時間のWeb使用に対応する。
Surface Laptop 13.8インチとSurface Proには39Wの電源アダプターが付属し、Surface Laptop 15インチには65Wの電源アダプターが付属する。いずれのモデルも65W以上での急速充電が可能。
いずれのモデルでも、メモリは16GBもしくは32GB、ストレージは256GB、512GB、1TBから選べる。予約注文の受け付けを始めており、6月18日に発売予定だ。
Surface Laptopで最も安いのは13.8インチのX Plus、16GBメモリ、256GBストレージモデルで20万7680円。ただし筐体カラーはプラチナのみ(他のメモリ・ストレージ容量ではサファイア、デューン、プラチナ、ブラックから選択可)。
最も高いのは15インチのX Elite、32GBメモリ、1TBストレージモデルで40万180円。筐体カラーはブラックのみ。メモリを32GB欲しい場合はこの最上位モデル一択となる。
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