文化庁は7月19日、生成AIの著作権について解説するセミナー「AIと著作権II」を開催すると発表した。開催日は8月9日で、午後2時からYouTube Liveで無料配信する。
同セミナーでは、3月19日に公表した文書「AIと著作権に関する考え方について」をさまざまな立場の人の向けて解説する。前半部では「著作権制度の基礎」と「生成AIと著作権」など基本について説明し、後半には「『考え方』を踏まえた著作権の実務対応」として実務上での扱いを説いていく。
AIと著作権に関する考え方についての文書には、パブリックコメントで集まった計2万4938件の意見も反映しており、生成AIと著作権の折り合いはどこで付けるべきかを解説している。
なおこの文書は、制作した文化庁の文化審議会著作権分科会法制度小委員会の考え方を示したもので法的拘束力はない。一方、生成AIと著作権について裁判所の判断は現在まで出ておらず、それが出るまでには時間がかかる見込みのため、当面はこの文書の内容を整理して把握することが実務上では重要になるといわれている。
文化庁「AIと著作権の考え方」の“パブコメ反映版”はどんな内容? 弁護士が注目ポイント解説
文化庁の「AIと著作権の考え方」を理解するための“3つのポイント” 弁護士が簡潔に解説
文化庁、「AIと著作権」の講演映像をYouTubeで公開 全64ページの講演資料も無料配布中
生成AI、選挙活動にどう使う? 都知事選に挑んだAIエンジニア・安野たかひろ氏の“デジタル選挙戦略”とは
詐欺電話にとって“最悪な悪夢”──悪質業者と長電話するAI 「ええと、何だったかな?」&自慢話を繰り返すCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.