東大発のAIベンチャーELYZA(東京都文京区)とコールセンター事業を手掛けるアルティウスリンク(東京都新宿区)は8月9日、協業を始めると発表した。アルティウスリンクが手掛けるコールセンター事業に、ELYZAが開発したコールセンター特化型の大規模言語モデル(LLM)を導入。生成AIを使い、業務効率化を図る。
アルティウスリンクは、コールセンター事業などを手掛ける会社で、KDDIと三井物産が共同出資している。ELYZAが開発した、高い日本語能力を持つLLMを実装した専用アプリを業務に活用して、企業・自治体のコールセンターのDXを推進するという。
協業に当たり、アルティウスリンクでは実証実験も実施。顧客対応後の情報入力業務に生成AIを活用した。結果、現場の評価で「そのまま使える」が7〜8割、「微修正で使える」を含めれば8〜9割にまで達したという。今後は自社製品に生成AIを実装し、各業界に特化したAIモデルの開発を進め、さらなるサービス展開を行う方針。
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