ビジネス版LINEやAIツールなどを提供するLINE WORKSは9月18日、AIを活用した議事録自動作成ツール「LINE WORKS AiNote」を11月下旬から提供すると発表した。文字起こしツール「CLOVA Note β」の正式版として法人向けに機能を強化。音声認識の精度やセキュリティなどが向上したという。
CLOVA Noteβは、ボイスレコーダーにAIによる文字起こし機能を搭載したスマートフォンアプリ。複数の参加者の声を聞き分けて別々に記録する話者分離ができるのが特徴で、8月時点ではアカウント登録者数が90万人を突破していた。
LINE WORKS AiNoteでは、CLOVA Noteβで集めたユーザーデータを基に音声認識の精度を向上。利用データをAI学習に使わないプランを用意するなど、セキュリティや管理機能も強化した。これにより、法人企業でも議事録作成などに使えるという。
プランは、個人事業主・フリーランス向けの無料版と有料版、法人企業向けで人数規模の異なる2つの有料版の計4プランを用意した。文字起こし時間は、無料版がドメインごとに300分、有料の3プランは調整中。後者については、規定の文字起こし時間を増量するオプションもあり、時間単位での課金で利用できるという。
また法人企業向けの2プランの利用人数は無制限。有料3プランは利用データをAIの学習に使用しない。11月下旬に無料版を、25年の春頃に有料の3プランをリリースする予定だ。
なお、CLOVA Noteβは2025年3月下旬にサービスを終了予定。同社は、無料で機能を継続して利用する場合、LINE WORKS AiNoteの無料版に移行するよう呼び掛けている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.