「NVIDIA H200」がズラリ 産総研の最新AIスパコン「ABCI 3.0」の中身を見てきた
産業技術総合研究所(産総研)が11月から試験運用を予定しているAIスパコン「ABCI 3.0」の実機を、技術・産業の総合展示会「CEATEC 2024」の同研究所内ブースにて展示している。ノードには米NVIDIAの「H200」が複数搭載されており、前モデルよりAI処理性能が向上しているという。
ABCIは「AI橋渡しクラウド」(AI Bridging Cloud Infrastructure)として、産総研傘下のAIST Solutionsが提供する大規模計算基盤で、AIや機械学習を研究する大学や企業、研究機関向けに計算リソースを提供している。2.0は、NVIDIAの「A100」を採用した1088ノード(4352GPU)で構成されており、2020年から運用が始まった富岳が登場するまで、国内最高の計算性能を誇っていた。
3.0は、これまでの富士通製に代わりHewlett Packard Enterprise(HPE)製を採用。1つのノードに、米Intel Xeon Platinum 8558(48コア)を2基、NVIDIA H200 SXM5(VRAM 141GB)を8基搭載。ストレージは7.68TBのNVMe SSDが2基、メモリはDDR5で2TiB(32スロット)、インターコネクトはInfiniBand NDR(200Gbps)を8基搭載する。ノード数は766(GPUは6128個)で、国内有数の大規模計算基盤となる。なお、H200だけで1台あたり約600万円と言われている。
ABCI 3.0は、24年11月に試験運用を開始し、25年1月に正式提供を予定。ピーク性能は半精度で6.2エクサフロップス(従来比7倍)、単精度で3.0エクサフロップス(従来比13倍)に向上している。また、AI開発がすぐに始められるソフトウェアスタックを備える他、学習済みモデルの再利用などAI開発を容易にする「AI Hub」サービスを提供。Webポータル「Open OnDemand」の導入により、ウェブブラウザからGUIベースで簡単に操作できる環境も提供するという。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia AI+に関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
よく見られているカテゴリー
アクセスランキング
-
1
2年間で「1万時間」削減 「1円の誤りも許されない」ソニー経理が“まず試してみる”DX集団に化けたワケ
-
2
Google Chromeの新機能「Skills」 AIプロンプトの“毎回手打ち”を不要に
-
3
人型ロボブームを“先駆者ホンダ”はどう見る? 「悔しさもあるが……」 次の一手を聞いた
-
4
「仕事がなくなる?」“AIの影響”可視化へ 東大松尾研、Anthropic、PKSHAが協業
-
5
Microsoft、自律エージェント「Scout」発表 OpenClawベースでMCP対応
-
6
日本政府、AI「Mythos」アクセス権を取得 サイバー防衛強化に活用
-
7
「この1年はAI戦国時代」 メルカリに学ぶ、AIガバナンス策定の勘所
-
8
Salesforceの「深謀遠慮」とは? AIエージェント時代のオープンシステム、主導権争いの行方
-
9
TSMC、AI活用拡大による成長維持に自信 株主総会、東京エレクトロンとの取引は継続
-
10
さらば、Windsurf 「Devin Desktop」にリニューアル、ClaudeもCodexも一元管理
SpecialPR
ITmedia AI+ SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmedia AI+をフォロー
あなたにおすすめの記事PR