文学賞「星新一賞」(日経新聞社主催)の最終選考10作品に残ったAI小説「アルゴリズムの檻」の全文を、AI小説家の青野圭司さんがこのほど、自身のnoteで公開した。
あらすじや登場人物の設定、執筆まで「ほぼ全てをAIに任せた」作品。星新一賞は人間の手が入っていないと応募できないこともあり、2割程度は手を入れたが、8割はAIに書かせたという。
執筆に使ったプロンプトは、有料記事(700円)で公開している。
星新一賞は、理系的な発想に基づいたショートショート・短編小説を対象とした公募文学賞。同作が受賞した第12回は、1250作品の応募があったという(一般部門)。
2022年の同賞では、AIを使った作品「あなたはそこにいますか?」(作:葦沢かもめ)が一般部門優秀賞を受賞した。ただ同作は著者が大部分を執筆しており、AIの文章は「1割ほど」だと作者が明かしている。
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