キャリアSNS「YOUTRUST」を運営するYOUTRUST(東京都渋谷区)は4月2日、社内の全ITエンジニアに対し、コーディングエージェント機能を持つAIエディタ「Cursor」を支給する制度を1日に導入したと発表した。効率化に加え、プロダクトの開発能力を高める目的という。
以前から導入していた、社員によるAIツールの利用料を全額負担する制度の対象にCursorを追加した。開発チームの一部が個人的に利用し、実用的と評する意見があったことから対象に加えたという。
同社はCursorに先んじて、コーディングアシスタント「GitHub Copilot」を全社に展開している他、ソフトウェア開発エージェント「Devin」も本番環境で導入。このうちDevinではすでに360時間の業務効率化を実現しているという。一連の利用を含め、年間で数千万円規模のAIツール検証・導入予算を確保していることを明らかにし、今後も柔軟な活用を進める方針を示した。
CursorやDevinなど、一度の命令内容を達成するために複数のアクションを自律的に組み立てて実行するようなAIは「AIエージェント」と呼ばれる。すでにfreeeやDMM.com、カカクコムが導入や検証を進めるなど、注目を集めている。
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