米Googleは6月30日(現地時間)、国際教育技術学会(ISTE)カンファレンスで、複数の教育分野向けAIツールを発表した。
「Gemini for Education」は「Gemini 2.5 Pro」ベースで、一般ユーザー向けより利用上限が大幅に緩和されている。また、チャットデータはAIモデルの改善に使用されない。
この機能は、「Google Workspace for Education」プランに追加コストなしで含まれる。
「Google Classroom」でのGemini利用が全てのGoogle Workspace for Educationエディションで無料で利用可能になる。
また、教師が作成したカスタムAIエキスパート「Gem」を、他の教師と共有できるようになる。
「Google Vids」で「Veo 3」を使った8秒動画の生成機能、「Gemini in Forms」でのドキュメントやスライドの生成なども可能になる。
「NotebookLM」は現在、18歳以上の生徒しか利用できないが、向こう数カ月以内に、Google Workspace for Educationアカウントを使用する全年齢の生徒がNotebookLMを利用できるようになる。また、NotebookLMで人気の「音声概要」も、向こう数週間以内に利用可能になる。
18歳以上の生徒はGeminiの「Canvas」を使えるようになる。向こう数週間以内に、18歳未満でも利用可能になる予定だ。
Googleは、教育でのAI活用には特別に責任あるアプローチを取っていると説明する。幼いユーザー向けには保護者や教育者向けの監督ツールを提供しており、教育関連サービスのチャットデータはAIモデルの改善に使わないという追加のデータ保護を適用している。
また、18歳未満のユーザーに対しては、GeminiとNotebookLMで、潜在的に不適切だったり有害だったりする応答を防ぐための厳格なコンテンツポリシーを適用しているという。
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