滋賀大学は3月12日、米OpenAIが提供する教育用AIツール「ChatGPT Education」を導入すると発表した。学生に対し、生成AI技術に触れる機会を提供するのが目的。国内の大学で同ツールを導入するのは、初の試みとなる。
利用用途としては「Canvas(ChatGPTと共同でテキストやコードを編集できる機能)で学生がプログラムを書く際のエラー原因や最適なコードの書き方を提案させるなど、Pythonなどのプログラミング習得の補助」「語学学習や外国語の論文執筆での文章添削」「データ分析機能で、学生の学習状況・成績データなどを分析し、個別の学習プランやアドバイスの提供」「夜間・休日にも学生の質問への自動応答」などを挙げている。
滋賀大は「学生が大学を卒業・修了したのち社会で活躍していくにあたり、生成AI技術を使いこなしていくことは、今やあらゆる業種で必須と言っても過言ではない」と説明。企業活動などでの利用を想定した生成AI技術を学生の段階から提供することで、実践的なスキルを学べる場を作り上げていく。
「生成AIを用いて効果的に研究を実施する、論文の校正に生成AIを活用する、生成AIで授業を改善するなど、研究者が研究や教育活動をより効率的に進めることのできる環境の整備を進めていく」(滋賀大)
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