米Googleは8月21日(現地時間)、Google検索の「AIモード」に新しい「エージェント機能」とパーソナライズされた応答を追加し、提供国をグローバルに拡大すると発表した。
エージェント機能は、ユーザーがタスクをより簡単に実行できるように設計されており、まずはレストランの予約から提供を開始した。今後、地元のサービス予約やイベントチケットにも拡大する予定。
例えば、人数、日付、時間、場所、希望の料理といった複数の制約を含むディナー予約のリクエストに対し、AIモードは複数の予約プラットフォームやWebサイト(OpenTable、Resy、Tockなど)を検索し、リアルタイムの空き状況に基づいて、条件に合ったレストランのリストを提示する。ユーザーは提示された選択肢から選び、予約ページに直接リンクされることで、最終的な予約を完了できる。
この機能は、「Project Mariner」のライブウェブブラウジング機能、検索でのパートナーとの直接連携、GoogleのナレッジグラフやGoogleマップの力を活用して実現されている。
エージェント機能は、米国のGoogle AI Ultraユーザー向けに、Labsの「Agentic capabilities in AI Mode」実験を通じて展開されている。
米国でラボのAIモード実験を選択しているユーザーは、好みや興味に合わせてパーソナライズされた検索結果を表示できるようになる。
まずはユーザーの好みに合ったレストランやカフェの発見を支援することから始める。例えば、「1時間しかないから、手早くランチができる場所の提案が欲しい」といった検索に対し、AIモードは過去の会話や検索、Googleマップでの検索やタップした場所などの情報を利用し、イタリア料理や植物由来の食事、屋外席を好むといったユーザーの傾向に基づいて、より関連性の高いオプションを提案する。
ユーザーはGoogleと共有するコンテキストを管理でき、Googleアカウントのパーソナライゼーション設定はいつでも調整可能だ。
米国では、AIモードで得た情報を友人や家族と共有するためのリンク共有機能も追加された。
ユーザーはAIモードに表示される共有ボタンをタップすることで、共有された相手はAIモードの応答から探索を再開し、自分でさらに探求できる。旅行の計画などに便利そうだ。
同日から、英語版のAIモードの提供先を、180以上の新しい国と地域に拡大する。英語版サポートページによると日本も含まれているが、ロールアウト中なのか、本稿執筆時点では、アカウントの言語設定を英語にしても、まだAIモードを利用できなかった。
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