何かを検索する時、10代の4割がChatGPTを使っている――サイバーエージェントは9月11日、このような調査結果を発表した。同社で生成AIの検索利用などを専門に調査する「GEO Lab」が、10代から60代の男女9278人にアンケートを実施。世代別の検索行動の実態などが明らかになったという。
日常的に検索でどのようなサービスを利用しているか聞いたところ、全体では「検索エンジン」が91.9%と最も多く、「SNS」は77.3%、「生成AIサービス」は21.3%にとどまった。
世代・サービス別に見ると、10代ではChatGPTの利用率が42.9%に達した。GoogleやX、Instagramなどには及ばないものの、Yahoo! JAPANの31.7%を上回ったという。一方、20代から60代では、主要な検索エンジン・SNSに比べ、生成AIサービスの利用率は低かった。
9278人のうち、検索エンジンと生成AIサービスどちらも利用したことがある1897人を対象に、検索エンジンの代わりに生成AIしたことがあるか聞いたところ、70.5%が「生成AIを(過去に利用し)現在も使用することがある」と答えた。この傾向は全世代で7割を超えており、サイバーエージェントは「生成AIによる検索体験があるていど満足度の高いものであることが推察される」としている。
また、検索エンジンの代替として生成AIを利用している1337人を対象に、検索エンジンから生成AIへの切り替えた割合を聞くと、全体の30.1%が「検索エンジンから生成AIに半分以上切り替わっている」 と回答。特に、10代と20代の割合が他の世代よりも高いことから、同社は「若年層を中心に検索行動におけるメインツールが、検索エンジンから生成AIへと移行しつつある可能性を示唆している」と分析している。
同じく1337人を対象に、検索で使うAIサービスを聞いたところ、ChatGPTが77.6%で最も高く、米GoogleのチャットAI「Gemini」が35.2%、米Perplexity AIのAI検索サービス「Perplexity」が6.3%と続いた。
調査は、全国の10代から60代の男女9278人を対象にWebで実施。期間は、5月23日から24日まで。
女子小学生の1割がChatGPT利用 用途の1位は「画像の加工」 「ちゃお」読者調査
チャットAIに“感情を共有”できる人は64.9%、「親友」「母」を上回る 電通調査
生成AIに「期待している」人は全体で33%、一方10代男性では70% NTTドコモ調査
生成AIの業務利用、「うまく使えず自然消滅」も……管理部門には定着しにくい?
26卒の3人に2人が就活でAI活用 一方企業による「AI面接」には7割超が否定的 マイナビ調べCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.