プラモデル写真とデジタル背景の合成画像であるデジタルジオラマ。ガンプラの公式サイト上で、このような画像を作成できるサービス「ガンプラデジラマメーカー」では、米Googleの画像生成AIなどを活用している。AIに厳しい目を向けるユーザーにも納得してもらえるよう、開発を手掛けたGaudiy(東京都渋谷区)が加えた工夫とは、グーグル・クラウド・ジャパンが事例を紹介している。
ガンプラデジラマメーカーは、ガンプラ公式ファンコミュニティーサイト「ビルダーズノート」上で4月から提供しているサービス。ガンプラの写真をアップロードし、好みのシーンを選択すると、AIがデジタルジオラマを作成してくれる。
グーグル・クラウド・ジャパンの紹介によると、Gaudiyが開発でこだわったのは、ガンダムIPの世界観の再現。同作には、熱烈なファンが多いことから、二次創作や生成AIに厳しい目を向けるユーザーも一部にいるという。そのため、アップロードした写真の検出や生成画像の調整に注力し、IPの世界観を壊さないよう心掛けた。
また同サービスの構築では、Google Cloudに、コンテナ管理サービス「Google Kubernetes Engine」と、機械学習プラットフォーム「Vertex AI」を組み合わせた。コストやスケーラビリティの調整が自由にできることや、GPUの確保と起動が速いことなどを理由に、Google Cloudを選んだという。
他にも、グーグル・クラウド・ジャパンは、Gaudiyの同サービス開発における具体的な取り組みについても紹介している。詳細はこちらの事例紹介まで。
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