米Adobeは9月25日(現地時間)、画像編集ツール「Adobe Photoshop」β版の「生成塗りつぶし」機能に利用できる生成AIモデルに、米Googleの「Gemini 2.5 Flash Image」(通称nano-banana)と、ドイツBlack Forest Labsの「FLUX.1 Kontext [pro]」を追加した。
新たに、パートナー企業によるAIモデルを選択可能に。独自の「Adobe Firefly Image models」に加え、他社のモデルを選べるようにした。
「生成塗りつぶし」は、AIを使って画像の一部を生成・補完できる機能。例えば、ジャケットを着た女性の画像を入力し、「服をピンクのコートに変えて」「背景を青い空にして」とプロンプトで指示すれば、その通りにAIが画像を生成・編集する。
選べるAIモデルはこれまで、Adobe Firefly Image modelsのみだったが、新たにnano-bananaとFLUX.1 Kontext [pro]が利用できるようになった。
nano-bananaはGoogleが8月に発表したモデル。画像内の人やモノの一貫性をより高精度に保てるとして、画像生成AIユーザーに好評だ。
Adobeによるとnano-bananaは「スタイリッシュな要素、グラフィックの詳細、想像力豊かなシーンの追加に最適」だという。FLUX.1 Kontext [pro]は、「遠近感、環境の調和を考慮して設計されている」としている。
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