米Teslaは10月7日(日本時間、以下同)、同社の人型ロボット「Optimus」がカンフーアクションする動画を公開した。SF映画「トロン」シリーズの最新作「トロン:アレス」のワールドプレミア(米国ロサンゼルス)の会場で、パンチやキックを繰り出している。
動画には、トロン:アレスの主人公「アレス」を模し、赤と黒にカラーリングしたOptimusが登場した。Optimusはパンチやキックを繰り出しながら、アレス役を務める俳優のジャレッド・レト氏に向かって前進。一方、レト氏がファイティングポーズを見せると、Optimusは驚いたようなそぶりを見せながら後退した。
今回の動作がAIによる自律的なものか、遠隔操作によるものかは不明だ。一方、Teslaのイーロン・マスクCEOは4日、「カンフーを学ぶOptimus」として、Optimusが人と戦っているようなカンフーアクションを見せる動画を公開。「遠隔操作ではなく、AIで動いている」と補足していた。
Optimusは、2023年に発表された「Gen 2」が最新で、24年10月にTeslaが開催したイベントに登場した。バーテンダーとして客に酒を注いだり、ダンスしたりする姿を披露して話題を呼んだ。一方、Gen 2は完全に自律しておらず、一部の機能で遠隔操作を使っていたと、米Bloombergなどが報じていた。
その後、Teslaは25年5月、Optimusがダンスする動画を公開。完全なシミュレーション環境でAIを学習させ、現実世界でOptimusを動かしたとアピールしていた。
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