AIを活用したアニメ制作を手掛けるKaKa Creation(東京都目黒区)は10月9日、約4億5000万円を調達したと発表した。ベンチャーキャピタルのPartnersFund(東京都渋谷区)やFFGベンチャービジネスパートナーズ(福岡市)に加え、アミューズ、MIXIなど9社から出資を受けた。
調達した資金は、同社独自のAIアニメ制作基盤による人気版権のアニメ化のほか、縦読みマンガ「Webtoon」の作家や個人クリエイターとの共同開発に充てる。KaKa Creationの竹原康友CEOは、同社の展望について以下のように述べた。
「私たちはAI技術とグローバル配信を掛け合わせ、作品の反応をリアルタイムで可視化し、ファンとのつながりを起点に収益を広げる仕組みを作る。これにより、IPホルダーや出版社だけでなく、個人クリエイターや新興作家が、世界規模で評価され、経済的なリターンを享受できる環境を整えていく」
KaKa Creationは2023年に設立。25年3月に放送したTVアニメ「ツインズひなひま」の制作を手掛けた。
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