「丸亀製麺」などの飲食店を手掛けるトリドールホールディングス(東京都渋谷区)は10月15日、AIエージェントが丸亀製麺の店舗運営をサポートする「AIレコメンド機能」を開発したと発表した。従業員や利用客の声をAIが分析し、運営の改善案を店長に伝える。12月から丸亀製麺の全店舗に導入する。
AIレコメンド機能は、DX支援を手掛けるアルサーガパートナーズ(東京都渋谷区)と共同で開発した。データの分析には、食後アンケートの評価を数値化した丸亀製麺の独自指標「感動スコア」と、従業員の心理的安全性や働きがいなどをAIによる音声インタビューで測る「ハピネススコア」を活用する。
AIエージェントは、感動スコアをもとに顧客満足度や売上向上につながった従業員の行動を分析し、要因を特定する。「丁寧な対応が高い顧客満足につながっています。この優れた接客事例を朝礼で称賛し、成功行動としてチーム全体に展開することで、さらなる満足度向上を目指しましょう」といった具体的なアドバイスとして出力する。
AIレコメンド機能による改善策は、感動スコアやハピネススコアなどのデータを可視化する「ハピカンダッシュボード」で表示する。12月から丸亀製麺の全店舗で運用を始め、店長の判断や店舗運営をサポートする。なお、ハピカンダッシュボードは、SaaS事業などを手掛けるプレイド(東京都中央区)とともに開発した。
AIレコメンド機能とハピカンダッシュボードの開発は、同社が9月に発表した経営指針「心的資本経営」の一環。従業員と利用客を含めた「人の“心”」を重視する方針をうたい、丸亀製麺の店長の年収を最大2000万円に引き上げるとして話題を呼んだ。
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