「あなたが使っている生成AIの不満は何ですか?」――NTTドコモのモバイル社会研究所は11月20日、このような質問を含む調査結果を公開した。生成AIを利用する全国の男女にアンケートを実施。生成AIの役立つ点や不満点を聞いた。
使っている生成AIへの不満点を複数回答で聞いたところ、出力に「誤情報が含まれている」が35%で最多だった。「事実と誤情報の見極めが難しい」が31%、「期待している回答が出てこない」が27%と続き、「特にない」という回答も12%あった。
年代や性別ごとに見ると、20代男女では不満点として「勤務先や学校での制約があり生成AIサービスが使えない」と回答する割合が、他の年代に比べて高い傾向があった。また、10代女性では「自身の思考力、学力が落ちた(落ちた気がする)」という回答が21%あり、全世代・性別で唯一2割を超えた。
一方、生成AIが役立つ点も同様に聞くと「作業効率化、時間短縮につながる」が50%で最も多かった。次いで「自分に不足している能力を補ってくれる」が40%、「アイデアを提供してくれる」が36%だった。
なお、生成AIがどれほど役立っているか、単一回答で聞いたところ「役立っていると思う」と考える意見が75%を占めた。若年層ほど役に立っていると回答する傾向があり、10代男性が89%で最多だった一方、60代男性は59%で最も少なかった。
アンケートは2月、全国の15〜69歳の男女にWebで実施したもの。有効回答は7527件あり、そのうち生成AIを利用すると答えた1995人を対象に、今回の質問を聞いた。
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