マスクド・アナライズの「AIしてま~す!」
【現代AI童話「AIスクール・まじか☆サギカ」】──「僕と契約して生成AIインフルエンサーになってよ」 繰り返される悲劇とは(3/5 ページ)
【第3話】「もう誰にも頼れない」
会社員の仕事と生成AIの副業を両立させるのは難しく、仕事終わりや休日がつぶされていきます。そのため本業でのミスや遅刻が増えるなど、悪影響も出てきました。そんな中、スクールのサポート窓口から「本業をやめて生成AIインフルエンサーに一本化すれば案件を紹介する」と案内がありました。
続けて「本業はいずれ生成AIでリストラされる」「2025年は生成AIインフルエンサーになれる最後のタイミング」と説得されて、本業を退職。フリーランスの業務委託として、スクールからの仕事を請けることにしました。既にスクールには50万円支払っており、元を取らなければいけません。
生成AIインフルエンサーに集中して、企業からの案件が紹介されると思いきや、仕事は生成AIスクールの教材作成でした。つまりスクールが提供する大量の教材は、卒業生が作っており、初心者向けばかりなのも納得です。受講生からの問い合わせに回答する仕事も行い、効率化のため生成AIで回答しました。
生成AIの情報収集や使い方をまとめる仕事では、後日に同じ内容がスクール主催者のSNSアカウントで紹介されました。無料セミナーで流す主催者の動画も制作します。毎日長時間開催されるセミナーは全て録画だったので、登壇者の回答に違和感があったのです。さらに複数のSNSアカウントを運営してスクールを褒める記事やイベントの参加レポートを投稿して、無料の案内セミナーに誘導。スクールに対する批判的な書き込みを報告して、会社は顧問弁護士の名目で開示請求と法的処置を出して悪評の削除も行いました。
こうして仕事をこなすものの、フリーランスの業務委託なので雇用契約はありません。労働基準法は適用されず、報酬を時給換算すると最低時給を下回ります。さらに年金や健康保険料も自分で払わねばならず、金銭的な負担は会社員時代よりも厳しくなりました。スクールに相談しても「本人の努力が足りない」「他の受講生はもっと頑張っている」としか返ってきません。本当に生成AIで稼いでいる人はいるのでしょうか。
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マスクド・アナライズの「AIしてま~す!」
企業への生成AIの導入活用やDX支援を手掛ける、AIコンサルタントのマスクド・アナライズさんが“生成AIの今”を愛を持って解説していく。
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