第2回 プレイヤーとマネージャーの違い今さら聞けないマネジメント&コーチングの基本(5/5 ページ)

» 2008年03月19日 14時00分 公開
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実践Q&A

ITmedia 対話の頻度はどれくらいがいいでしょうか?

平本 業種によって違いますが、ベースに信頼関係がないと、いくら対話しても効果はありません。特に、工場のような同じ作業が多い職場や人数が多い職場は、信頼関係を築く時間をしっかり取ってあげてほしいですね。「元気?」「お子さんが生まれたんだってね」「昨日、パチンコ勝ったんだって?」みたいな、ちょっとした会話を頻繁にして、いざというときにコーチングや私メッセージで話をします。

 反対に、新規事業を立ち上げる部署や、毎日やることが違う職場の場合は、業務に関することで対話する頻度が増えていくでしょうね。部下が4〜5人だったら、週に15分程度でも、対話ができると助かると思います。

ITmedia 対話のスパンは1週間ぐらいは空けたほうがいいですか?

平本 よっぽどそのマネージャーが暇でなければ(笑)。(プレイングマネージャーじゃなくて)専任マネージャーだったら、1人に1時間半くらい、たっぷり時間を割けるでしょうね。ただ、傾聴気味になる場合もあるので、ぜひ聞きたいという部分と、聞かなくても大丈夫なところを自分なりに決めて話をするようにしたほうがいいと思います。

 とにかく、基本に信頼関係があることが前提です。信頼関係がないと、「なんだよこの上司、悪巧みしてるんじゃないか?」と思われます。信頼関係を築くには、例えば、あいさつをする、共通点を見つける、仕事以外の世間話、楽しい話、家族の話をするといった方法があります。もちろん、仕事の話で盛り上がれるのであれば、それはそれで問題ありません。


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ピークパフォーマンス 代表取締役

平本相武(ひらもと あきお)

 1965年神戸生まれ。東京大学大学院教育学研究科修士課程修了(専門は臨床心理)。アドラースクール・オブ・プロフェッショナルサイコロジー(シカゴ/米国)カウンセリング心理学修士課程修了。人の中に眠っている潜在能力を短時間で最大限に引き出す独自の方法論を平本メソッドとして体系化。人生を大きく変えるインパクトを持つとして、アスリート、アーチスト、エグゼクティブ、ビジネスパーソン、学生など幅広い層から圧倒的な支持を集めている。最新著書は「成功するのに目標はいらない!」。コミュニケーションやピークパフォーマンスに関するセミナーはこちらから。


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