ビジネスパーソンとしての自分、父親としての自分、1人の時間の自分――人はいくつものペルソナを持っている。そんな「1人で何役もの自分をこなす現代人」をターゲットにした手帳を、クオバディスの展示会で見かけた。2010年版の新作「Time & Life」だ。
クオバディスの手帳の特徴である、縦に時間軸を取ったバーチカルタイプ。見開きに1週間をレイアウトし、平日と週末に同じだけの書き込みスペースを割いている。一般的な手帳では、平日と比べて週末のスペースが小さいことが多いが、Time & Lifeは「ビジネスもプライベートも1冊にまとめられる」(クオバディス)ことを重視したためだ。
ページを開いたままキープできるリングノート仕様で、カバーには同社製品の中で最も柔らかい合皮素材を使用した。取り外して好きなページに差しこめる「オレンジページ」「ブルーページ」を16枚ずつ備え、「今週は予定が多くて紙面が足りない」といった場合でも、その週に取り外しページを差し込んで“増ページ”できる仕組みだ。
タイムラインは7時から22時までで、19時〜22時の3時間はプライベートタイムとしてグレーで色分けしている。食事やスポーツ、タイムスケジュールに関するアドバイスが書かれたページや六曜一覧ページなど、付録ページも収録。ページの角にはクオバディスではおなじみのミシン目が入っており、書き込んだページの角を切り取っておくことで、最新のページを直接開ける。このほか、両面から記入できるアドレス帳/メモ帳や、しおりとしても使えるゴムバンドが付属する。
サイズは16×16センチ(4830円)と10×15センチ(3780円)の2種類。カラーはレッド/オレンジ/プルシアンブルー/ラズベリーの4色をそろえる。
Time & Lifeは、ビジネスもプライベートも含めた予定を1冊で管理するというコンセプトの製品だが、「(21×27センチや16×24センチ程度の)サイズの大きな手帳と合わせて使うのもおすすめ」(クオバディス)だという。
文庫本サイズのTime & Lifeを持ち歩く一方で、「アジェンダスコップ」のように大きめの手帳を会社に据え置きにして使う。このときのポイントは、「据え置きの手帳をチームで共用する」ことなのだそうだ。
「机の上に開いておいて、周囲の人がいつでも自分の予定を確認できるようにしておく。さらに、『ミーティングを入れたい』という人には、自分の据え置き手帳に自由に書き込んでいいよ、と伝えておく。そういった使い方をしている人もいるようです」(クオバディス)。書き込めるスペースも大きい据え置き型手帳であれば、掲示板やホワイトボードのような使い方もできるというわけだ。
自分の個人的な情報はプライベートもビジネスも1冊にまとめて、普段から持ち歩く。一方、サイズの大きい据え置き型の手帳は「コミュニケーションツール」として社内の情報を共有するのに使う。人がさまざまな役割を使い分けるのと同じように、手帳にも“それぞれの役割”を割り当てて利用してみるのもいいかもしれない。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.