「血液型占いは信じない」人に送る“できそこない時計”：Biz.ID Weekly Top10

タカラトミーの「クロックマン」は、針も文字盤もない置時計。A／B／O／AB型の4タイプを用意している。血液型別占いなんか信じない筆者も、コレはなかなか気に入った。

[杉本吏，Business Media 誠]

誠 Biz.ID Weekly Access Top10

2009年09月08日〜2009年09月14日

1. メモを取ったら「はい、終わり」から脱却したい人へ――OXFORDの“永久保存版”ノート
2. 芯の太さは鉛筆――なのにシャープペンシルな「シャーピッツ」
3. 会議の効果を最大化する――ほんの少しの段取りと気配り
4. “大きく”変わった――2010年版「超」整理手帳
5. アフリカで酋長になって名前を覚えてもらう方法
6. セールスマンの必殺トークテク「……で、最大では？」
7. 馬鹿にされることを恐れるな――あなたの質問が“みんな”を救う
8. Windowsのプロダクトキーを表示する
9. とじ位置がイメージできる小型ホッチキス
10. これでPhotoshop要らず？　NAVERフォトエディターを使ってみた（前編）

　先週のアクセスランキングでは、「東京インターナショナル・ギフト・ショー秋2009」関連の記事が上位に並んだ。2位にランクインした鉛筆のようなシャープペン「シャーピッツ」や、グリップが手になじむボールペン「テニフィット」など、サンスター文具の製品は相変わらずのネーミングセンスを発揮しており、筆者も大満足だ。

　さて、ギフト・ショー会場で見かけて気になっていながらも、記事では紹介できなかった製品もある。7月の東京おもちゃショー2009でも展示していたタカラトミーの置時計、「クロックマン」（11月下旬発売、4494円）だ。

　時計なのに針も文字盤もない「できそこないの時計」というコンセプトのおもちゃで、頭の上のボタンを押すと、表情を変えながら音声で時間を知らせてくれる。さらにユニークなのは、血液型別に4タイプをそろえており、それぞれで性格も異なるというところだ。

「ついつい我慢してしまいがちなA型」（左）、「何かしでかしてしまいがちなB型」（右）

「とても大ざっぱになりがちなO型」（左）、「現実逃避してしまいがちなAB型」（右）

　例えば、マジメなA型クロックマンに時間を尋ねると「午前9時をお知らせします」と普通に時間を教えてくれるのだが、大ざっぱなO型クロックマンに同じように尋ねてみると、「おおよそ午前9時をお知らせします！」と答えてくれる、といった具合だ。普段のつぶやきの内容も、血液型別に用意している。何度もしつこく時間を聞こうとすると「さっきも言ったでしょ！」などとすねて教えてくれなくなったりするし、立方体のボディーを横にコテッと倒してやると、そのまま寝てしまったりもする。

　時間以外のこともいろいろしゃべり、会話パターンは約200種類ほどもあるようだ。試しに3回ほど「なんかしゃべれ」と頭を叩いてみたところ、「今日は時代劇やらないのー？」「白黒つけてやる」「おいらのハート、どっきどき」としゃべってくれた。発言のあまりの脈絡のなさに、筆者のハートも少しどきどきした。

　筆者は「血液型別性格占い？　そんなの本気で信じてる人いるの？　ていうか『オレB型だから適当でさー』っていう人の、あの得意げな感じは何なの？　ゴリラはみんなB型らしいけど、じゃあみんな適当なの？」みたいなことを（口には出さねど）日頃から思っている大人げない人間なのだが、クロックマンはなかなか気に入った。「1分1秒でも無駄にしたくない」という人には決して向いていないような、このコンセプトがいい。

　くるくる変わる表情を眺めているだけでもおもしろいクロックマン。日々時間に追われ、時計の針ばかり気にしているような人にこそ、おすすめしたい製品だ。気になった人は、ITmedia +D LifeStyleの製品紹介記事（動画あり）も参考にしてほしい。