そのまんまなネーミング、特に事象に「くん」や「ちゃん」を付けたネーミングというのは、どんなにシリアスなことを言っていても、なんとなく人に親近感を覚えさせる力がある。
2009年08月11日〜2009年08月17日
先週のBiz.IDでは、連載「最強フレームワーカーへの道」から「任天堂は『やらないこと』で目標を達成した」が最も多くのアクセスを集めた。記事内でリンクしたサウスウェスト航空の「ラップで機内アナウンス」に見入ってしまったという人も多いだろう。
ランクインした記事以外で筆者が注目したのは、プラチナ万年筆の芯が折れないシャープペンこと「オ・レーヌ」。製品自体のコンセプトも良いと思うが、なんといってもこのダジャレな製品名が素晴らしいではないか。おかしな語感の言葉が好きな筆者は、こういうベタすぎるネーミングも大好物だ。サンスター文具のシャープペン「シンドバット」(芯がドバっと入る)や、コクヨのドキュメントスキャナ「Caminacs」(紙なくす)にも通じるセンスを感じずにはいられない。
こうしたベタなネーミング界の雄といえば小林製薬、というのは世界人類が知るところの共通認識だろう(熱烈なファンも数多い)。また、食品のカッターやスライサーを販売しているシンガーハッピージャパンの各製品も、「ネギー」「キャベツー」などの圧倒的すぎるネーミングの数々でよく知られている。松本機構の非難はしごブランド「オリロー」も有名だ。少々マイナーになってくるが、旭東が販売している除草剤「草枯れちゃん」も筆者はかなり好きである。
草枯れちゃんの例にも言えることだが、そのまんまなネーミング、特に事象に「くん」や「ちゃん」を付けたネーミングというのは、どんなにシリアスなことを言っていても、なんとなく人に親近感を覚えさせる力がある。今まであまり意識したことはなかったが、Biz.アプリに「〜くん」系のネーミングが多いのも、筆者のこうした印象に根ざしているのかもしれない。
現在Bizアプリには「人生メーターくん」とか「ギフトアイデアお助けくん」あたりがそろっているが、もうここは思い切って「リストラドンマイくん」とか作ってみるのもいいのではないかと、ひそかに思っているところだ。
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