「紙copi」が約5年ぶりにメジャーバージョンアップする。Webサービス「紙copi Net」上のデータとの自動同期が可能になり、MacやiPhoneなどのデバイスにも対応するという。
ユミルリンクは12月7日、テキストメモとWebサイトのクリッピングが行えるソフト「紙copi」をバージョンアップし、2010年春を目安に提供すると発表した。新版の「紙copi 3」では、Webサービス「紙copi Net」と連係し、ローカルデータとWeb上のデータの自動同期などが可能になるという。
紙copiシリーズは、現在20万人以上に利用されているというメモ帳&Webクリッピングソフト。書き込んだテキストを自動保存するエディタ機能と、Webページの内容を選んで保存し、フォルダ構造を使って管理できるクリッピング機能を併せ持っている。
今回発表した「紙copi 3」は、Windows専用ソフトの「紙copi」「紙copi Lite」と、iPhoneや携帯電話にも対応したWebサービス「紙copi Net」を統合するもの。開発者の洛西一周氏によると、
といった機能を搭載する予定だという。中でも、紙copi Netで保存したWeb上のデータと、ローカルで保存したデータを自動同期する機能や、Mac OSに標準対応したのは大きな変更点だ。
価格などの詳細は未定だが、これまで通り基本機能は無料で、オプションを追加した上位版を有料で提供する形での料金モデルを想定しているという。
12月4日には、紙copiの前身であるフリーソフト「紙」の公開から10周年を記念したユーザー意見交換会「紙copi Night」が行われた。
洛西一周氏は、紙copi開発時のコンセプトについて触れ、「当時から情報を整理できるソフトはたくさんあったが、紙は“整理する”よりも“書く”ことを重視した」と説明。
「この10年の間に競合となりそうなソフトがたくさん現れては消えていったが、紙copiはユーザーに支えられた」とし、「今後はAPIの公開や、外部アプリとのデータのインポート/エクスポート機能なども視野に入れ、10年後にも使われているソフトを目指して開発を続けていく」と展望を語った。
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