65万円の控除を青色申告で得る“超”具体的な方法(やよいの青色申告編)イチから分かる確定申告(3/4 ページ)

» 2011年03月04日 10時20分 公開
[奥川浩彦Business Media 誠]

画面で見る「やよいの青色申告11」の操作感

 ここからは実際に会計ソフト「やよいの青色申告11」のキャプチャー画面を見ながら紙芝居形式で説明をしていきたい。全体の流れは導入アドバイザーに沿って初期設定をし、実際に入力、家事案分処理、固定資産登録、決算書作成、確定申告書作成となる。サムネイルの小さな画像ではよく分からないし、いちいち画像を開いたり閉じたりするのは面倒だと思うので、画像とキャプション(説明書き)だけ見ながら「次の画像」をクリックしていただきたい。まずは「導入アドバイザー」を使って、最初の入力を行うところから。

導入アドバイザーは初めて青色申告ソフトを使用する人には大変分かりやすい。これを見ながら設定することをお勧めする
初めての人は何をすればいいのかが分からない。それを手順よく紹介してくれる
手持ちの現金を登録したり……
銀行を登録したり……
取引先を登録する
15ページのウィザードで自分の仕事スタイルに合わせた設定ができる。社員がいない筆者なら出張手当、定期券代は不要となる

初期設定――間違ってもソフトが修正してくれる

導入アドバイザーを一通り見たら実際に設定を始めよう。まずは屋号の登録から
現在進行形の確定申告は昨年、平成22年分だ
仕事をもらう取引先を登録する
筆者の自宅はプロパンガスは不要。オール電化の人ならガス代も不要となる
迷ったときはチェックを付けておけばいい。コンテナ代は筆者には不要
勘定科目も仕事に合わせてカスタマイズ。デジカメレビューの仕事で行く動物園や水族館は何費なのか分からないので取材費にしている
水道光熱費は決算時に仕事用、私用に案分するので補助科目にわける
銀行の残高を入力し忘れたので、後から入力すると……
間違いはソフトが気付いて訂正してくれる

複式簿記が分からなくても――やよいの青色申告の「簡単取引入力」が何とかしてくれる

簿記の分からない筆者は、使い始めてから5年経っても「簡単取引入力」を使用して入力している
現金でマウスを買った事例。「現金取引」−「経費支払」−「備品」−「日付」−「金額」と入力し「登録」をクリック
仕訳日記帳には借方(左側)に消耗品3000円、貸方(右側)に現金3000円と記録される。この複式簿記の基本が分からなくてもこの「やよいの青色申告11」は大丈夫
次は電気代が銀行引き落としされた事例。[預金取引」−「経費支払」−「電気代」−「電気代」……と入力し「登録」をクリック
貸方(右側)が普通預金(IT銀行)と仕訳された
次は2月末に請求書を発行して、3月末に入金されるケース。まずは「売掛取引」−「売上」−「掛けで商品を販売した」……と入力し登録
借方(左側)に売掛金、貸方(右側)に売上高と仕訳された
3月末に入金があった。「売掛取引」−「回収」−「売掛金が普通預金に振込まれた」−「IT銀行」−「90000」と入力し「登録」

仕訳に困ったら――「仕訳アドバイザー」の出番

原稿料は雑誌社から源泉徴収分の1万円を差し引いて入金。源泉徴収分はどうしたらいいのか……
困ったときは仕訳アドバイザー使用してみよう
仕訳アドバイザーはサポート&サービスのタブからも選択できる
源泉徴収と入力し検索すると事例が出てくる
仕訳例を表示。今回のバージョンアップで「仕訳作成」をクリックすると、仕分け作業の画面に直接飛ぶことができるようになった。
仕訳アドバイザーの例にしたがって振替伝表を入力する
普通預金に入金された9万円と源泉徴収の1万円が無事に仕訳できた。その上の間違った仕訳は削除

大量入力はコピペで

ズボラな筆者はほぼ1年分をまとめて入力している。大量に溜まったガソリンの領収書を入力してみよう。「現金取引」−「経費支払」−「ガソリン代」と入力し登録
まずは1枚目の領収書が仕訳された
行コピーでこの仕訳をコピーする。文字が薄くなっているがその下には行貼り付け[Ctrl]+[Y]がある
[Ctrl]+[Y](行貼り付け)を連打してガソリン代の仕訳を大量に作る
日付と金額を変更すれば効率アップ。月極駐車場、新聞代など毎月一定額の仕訳はあっと言う間に終了。全ての入出金を入力(これが大変なのだが)したら決算へ

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