第二表で入力した内容が控除などに反映される。小規模企業共済の掛金84万円、青色申告特別控除の65万円もゲットし、課税所得は201万円、所得税額は10万3500円となり、すでに源泉徴収で振り込まれなかった8万5千円を引いた1万8500円が残りの納税額となる。これで一連の流れは終了。画像をクリックすると記事に戻る「やよいの青色申告11」の全体の雰囲気はご理解いただけただろうか。筆者自身が起業した最初の年から使えたので、簡単取引入力、導入アドバイザー、仕訳アドバイザーなどの機能もあり、初心者には分かりやすい製品だと思う。過去4回確定申告を行ったが、今でも自分の提出する申告書が正しいのか正しくないのか疑問に思っている。実作業を見れば、入力ミスで日付が1日間違ってても税額に変化はない。勘定科目が間違っていても、案分しない項目なら税額に変化はない。正しくない部分もあるかもしれないが、大きくは違っていないだろうと自分に言い聞かせて申告をしている。
今回は導入から、申告書作成までをかいつまんで紹介したが、実際に入力をしてみると分からないことが出てくる思う。幸いインターネットで検索すると、似たような事例が出てくるので参考にすれば解決できるはずだ。それでも分からなければ税務署に電話すればいい。
筆者自身、最初の年に分からないことがあってメーカーサポートに連絡をしたが、微妙な回答で理解できず、不親切と思ったことがある。メーカーサポートが回答できるのはソフトの使い方で、税務処理の仕方は回答することができない。それは税理士、税務署の仕事だということを知ったのは数カ月経ってからだった。
今回は「やよいの青色申告11」を例に市販ソフトを紹介したが、次回はフリーソフトを紹介してみたい。
源泉徴収票の見方、教えます
こんな人なら節税できる(前編)
こんな人なら節税できる(後編)
交際費? 会議費? 「経費で節税」のポイントを押さえよう
青色申告ソフトを画像で解説、確定申告マニュアル
第1回 まずは税金ってナニ?
第2回 儲けたら節税
第3回 青色申告ソフトを実際に使ってみた
第4回 最も重要な伝票入力を比較してみた
最終回 決算処理を比較するCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.