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» 2011年03月04日 10時20分 公開

65万円の控除を青色申告で得る“超”具体的な方法(やよいの青色申告編)イチから分かる確定申告(4/4 ページ)

[奥川浩彦,Business Media 誠]
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決算――決算書作成が大幅に使いやすくなった

決算準備として家事案分を行う。例えば電気代は仕事4割、私用6割。ガス代は仕事1割、私用9割。携帯電話代は……と比率で案分する必要がある
勘定科目、補助科目から案分する必要がある科目を選択。それぞれの事業割合と家事割合を入力する。最初に水道光熱費を補助科目で分けた意味はここで出てくる。比率を入れたら仕訳書出をクリックする
年末の日付の振替伝表に案分された家事分の金額が仕訳され、経費から差し引かれる
次は固定資産の登録。10万円以上のものは消耗品として処理できない。[現金取引」−「固定資産」−「器具備品」−「デジタル一眼レフ」−「18万円」と入力し登録
決算準備の「固定資産管理」をクリック
購入日、償却方法などを選択する。償却方法で納税額をコントロールできるので、最後の最後に変更も可能。入力が済んだら案分と同様に仕訳書出を行うと償却方法によってその年の経費が仕訳される
決算書作成のアイコンをクリックすると……無料体験版を使用している人はここまで。購入した製品の製品登録番号、シリアル番号の入力、認証を行えば決算書作成に進める
認証まで終了すると新バージョンの画面のレイアウトに変わり、下段の「やよいからのお知らせ」「よくある質問」も表示。この先は「やよいの青色申告11」で大幅にリニューアルし、使いやすくなった
決算書を開くといきなり間違いを指摘される(苦笑)
地代家賃の内訳を指示通りに入力する
自分で勘定科目に登録した取材費がないので空白部分をクリック
取材費と入力し、取材費の□にチェックを付ければ……
取材費が科目に登録、その他経費から取材費の分が自動的に移動する
残りのページも自動的に完成
貸借対照表の意味が分からなくても完成できる
続いて確定申告書Bの作成。新機能として入力漏れを防ぐ「入力ナビ」が設けられた。左側の項目にチェックを入れると入力欄にオレンジ枠が表示される
確定申告書Bは第二表を開いて、源泉徴収された金額、社会保険、小規模共済、家族の年齢(控除のため)などを入力
第二表で入力した内容が控除などに反映される。小規模企業共済の掛金84万円、青色申告特別控除の65万円もゲットし、課税所得は201万円、所得税額は10万3500円となり、すでに源泉徴収で振り込まれなかった8万5千円を引いた1万8500円が残りの納税額となる。これで一連の流れは終了。画像をクリックすると記事に戻る

 「やよいの青色申告11」の全体の雰囲気はご理解いただけただろうか。筆者自身が起業した最初の年から使えたので、簡単取引入力、導入アドバイザー、仕訳アドバイザーなどの機能もあり、初心者には分かりやすい製品だと思う。過去4回確定申告を行ったが、今でも自分の提出する申告書が正しいのか正しくないのか疑問に思っている。実作業を見れば、入力ミスで日付が1日間違ってても税額に変化はない。勘定科目が間違っていても、案分しない項目なら税額に変化はない。正しくない部分もあるかもしれないが、大きくは違っていないだろうと自分に言い聞かせて申告をしている。

 今回は導入から、申告書作成までをかいつまんで紹介したが、実際に入力をしてみると分からないことが出てくる思う。幸いインターネットで検索すると、似たような事例が出てくるので参考にすれば解決できるはずだ。それでも分からなければ税務署に電話すればいい。

 筆者自身、最初の年に分からないことがあってメーカーサポートに連絡をしたが、微妙な回答で理解できず、不親切と思ったことがある。メーカーサポートが回答できるのはソフトの使い方で、税務処理の仕方は回答することができない。それは税理士、税務署の仕事だということを知ったのは数カ月経ってからだった。

 今回は「やよいの青色申告11」を例に市販ソフトを紹介したが、次回はフリーソフトを紹介してみたい。

インフレ時代の確定申告
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