コクヨS&Tは、1975年から販売しているキャンパスノートシリーズを刷新。ロゴマークを変更したほか、背クロスや罫線などに工夫し、書き込み力をアップしている。キャンパスノートのリニューアルは2000年11月以来、11年ぶり4回目。
キャンパスノートのロゴマーク一新、書き込み力もアップ――。コクヨS&Tは、1975年から販売しているキャンパスノートシリーズを刷新し、全26アイテム148品番を10月中旬から順次発売する。キャンパスノートのリニューアルは2000年11月以来、11年ぶり4回目。価格は据え置きで、73円(A7変形サイズ)〜1575円(セミB5サイズ10冊パック)。
キャンパスノートシリーズは、1975年の発売以来36年間、累計24億冊を販売したノートブランド。2010年だけでも年間で1億冊以上販売したという。10月中旬に登場する5代目キャンパスノートは、表紙デザインやロゴマークを一新。「Campus」のロゴマークは、従来よりもロゴ全体のラインを細くし、流れるような動きをつけるため「C」と「a」、「u」と「s」のつながりに特徴を持たせたという。
なおロゴの変更は2代目を発売した1983年以来28年ぶり。コクヨS&Tでは、従来のロゴが持つ「一般的・安心・身近」(=Basic)というイメージを「万人・万能」「圧倒的な信頼」(=The Best Basic)まで向上させ、さらに「知のためのツール」「頑張ろうと思えるツール」(=Smart & Positive)というイメージを獲得する狙いがあるとしている。
機能面でも、背クロスにボールペンで書き込みやすいよう表面加工を施したほか、縦線を引きやすいように上下の棚罫線に三角形の目印と、短い定規でも線が引けるよう罫線内にも目印を追加。横線を引くときに行数が数えやすいよう5行ごとの目印も拡大した。従来より、“書き込み力”をアップするような改善になっている。
さらに中紙には、従来の原紙よりパルプ使用量を約7%抑えた新原紙を採用。新原紙は書き心地を考慮して再生紙は使わず、環境に配慮した「森林認証紙」(再生紙キャンパスノートは除く)を使用した。厚みや重さを抑制しながらも、裏写りやにじみにくさは従来品と同等だという。
コクヨS&Tによると「ノートを構成するのは表紙、中紙、背クロスとわずか3つの部品だが、当社はそのとじ方や、材料品質、罫線、サイズ、デザイン、価格という6つの価値要素についてこだわり抜いてきた」という。ただし、同社では「CamiApp(キャミアップ)」などのスマートデバイスと連動するノート製品も提供しているが、「今回のキャンパスノートのリニューアルはスマートデバイスとの連係というよりも、従来からの価値を深化させる方向性だ」としている。
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