1年間乗って気付いた自転車の意外な効用防災・防犯ラボ(2/2 ページ)

» 2011年11月09日 11時00分 公開
[シックス・アパート 中山順司,Business Media 誠]
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3. 野生の勘が研ぎ澄まされる

 自転車向けの(地図やナビゲーションなどの)便利なアプリは多数あります。私も幾つか試しましたが、徐々に使わなくなりました。というのも、1で書いた通り、街を(注:道ではない)覚えてしまったからです。

 不慣れな場所だと瞬間的に現在地を見失いますが、(スマートフォンなどから)Google Mapで確認すれば問題なし。面で地理をイメージできるので、「目的地は○○駅を越えた南南東だから、この道を500メートル進めば△△交差点の1本手前に出るはず。そこを左折すれば××通りに合流できるはずだ、よし」といった風に、走りながらルートを微調整できます。よって初めての道路でもためらいなく突っ込んでいけるのです。

 この感覚をロジカルに説明するのは難しいですね。あえて言えば、野生の(土地)勘が研ぎ澄まされるとでもいいましょうか。カーナビが一般的でなかった一昔前は、誰もが(昭文社のMAPPLEのような)大判地図を車に常備していたものです。知らない場所に来たら地図を助手席に広げ、信号待ちの間にペラペラめくってルート確認した、あのころの野生の勘が、再びよみがえってくる感じです。

 ちなみに地図アプリは使わなくなると書きましたが、天気アプリは高い頻度でお世話になっています。天気予報アプリ「ウェザーニュース タッチ」はもちろん、雨雲をリアルタイムで見ることのできる東京アメッシュには毎回助けてもらっています。



 いかがでしたか? 以上、1年間自転車に乗って気がついた意外な効用「街を脳にインストールできる」でした。

パンク対策はどうする?

 あと1点、パンクトラブルに触れておきます。

修理キット

 便利な自転車の数少ない弱点がパンクでして、出先で遭遇すると文字通り途方にくれます。まずは強度の高いタイヤに変えたりパンク防止のスプレーをかけるなど、あらかじめ対策を取っておくのがよいでしょう。それでもパンクをしてしまった場合には「自分で直す」か「自転車屋に駆け込む」の2つ方法がありますが、できればパンク修理の方法を覚え、修理キットをサドルバッグに入れておくのがオススメです。私は修理キットに加え、ミニサイズの空気入れも携行しています。

 自分で修理はちょっと……という人は、家の周り(もしくは通勤経路など)の自転車屋をリストアップして場所を覚えておくか、携帯の住所録に情報を登録しておきましょう。パンク修理なら、まず間違いなく対応してくれるはず。

 ちなみに私は両方の対策をとっております。

小径のスポーツ・アウトドア向けバイクに乗っています

 私の愛車は小径のスポーツ・アウトドア向けバイクです。何十万円もする高級ロードバイクは分不相応だけど、ママチャリでは物足りない。小回りが利いて、広い道ではそこそこスピードが出て、イザというときは折り畳んで車や電車で運べる機動性もほしい。そんな条件を満たすのが、このバイクでした。

 タイヤが小さい(20インチ)ので「いっぱい漕がないといけないでしょ?」「長距離は苦手では?」と思われるかもしれないですが、なんのなんの。10段変速で快適にロングライドもこなせます。

 お値段は市価で6〜7万円。いまはやりのミラーレス一眼と大差ない価格です。カメラを買うか、自転車を買うか悩むのも一興ですよ。

自転車に乗る前に読んでおきたい記事

自転車の取り締まりについてどのように考えている人が多いのか、そもそもどんな行為がマナー違反なのか、いま一度確認しておきましょう。

2009年の記事ですが、今でも十分役に立つ情報がいっぱい。

自転車選びに役立つサイト

通勤にも趣味にも幅広く使える自転車は、上記のような小径スポーツバイクか、クロスバイクあたりでしょう。参考になりそうなサイトとブログを幾つか紹介しておきますね。

自転車通勤、自転車通学の応援サイト。これから始める方に分かりやすく解説しています。

折り畳み自転車を楽しむコミュニティーサイト。掲示板で情報収集できるし、愛車自慢やツーリング報告は読んでいるだけで楽しいです。


著者紹介:中山順司(なかやま・じゅんじ)

 シックス・アパート株式会社 / スキナヒト製作所 所長。1971年生まれ。Covenant College(米国)卒業後、携帯電話キャリアでマーケティングと営業に携わり、2000年にネット業界に転身。旅行予約サイト(現楽天トラベル)で観光旅行コンテンツビジネスを立ち上げ、その後始めた個人ブログがキッカケで、ブログソフトウェアベンダーのシックス・アパートに(現職)。

 2010年12月、フツーの男女のフツーの出会いをプロデュースすることに特化した、世界一マジメな恋愛インキュベーション・プロジェクト「スキナヒト製作所(β)」を設立。


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