コラムもある。最初のコラムはオリジナルのカバー、続くコラムは手帳と組み合わせて使いたい筆記具やアクセサリーの紹介だ。
EDITの特徴は、豊富な色とカバーのバリエーション。本書では、カバーの各シリーズごとにどんなカラーがあるのかをきっちり見せている(100〜101ページ)。奈良美智や、二ナデジby蜷川実花のカバーデザインも紙上でじっくり確認できる(104〜105ページ)。
本書はこのように、EDITという手帳に関して、コンセプトから紹介し、ユーザーの事例を見せ、製品としての構成をきっちり紹介している。そしてEDITという製品は、これらすべてがメーカーからの提案なのだ。
日付入りのノートというフォーマットをいかに使い倒すかが手帳術だとするのなら、本書は自己啓発や日記的な使用、スクラップブッキングなど乱立しつつある手帳術という世界をマークスはどう捉え、EDITという手帳でどう実現したかを表現した1冊だ。オールカラーのページはすみからすみまで見てみると、普段自分が使っている手帳とは違う考え方の手帳術もまたあるのだなということが何となく実感できるのである。
手帳評論家・デジアナリスト。最新刊『使える!手帳術』(日本経済新聞出版社)が好評発売中。『手帳カスタマイズ術』(ダイヤモンド社)は台湾での翻訳出版が決定している。その他の主な著書に『手帳進化論』(PHP研究所)『くらべて選ぶ手帳の図鑑』(えい出版社)『システム手帳新入門!』(岩波書店)『システム手帳の極意』(技術評論社)『パソコンでムダに忙しくならない50の方法』(岩波書店)などがある。誠Biz.IDの連載記事「手帳201x」「文具書評」の一部を再編集した電子書籍「文具を読む・文具本を読む 老舗ブランド編」を発売
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