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» 2019年03月13日 05時00分 公開

建て替えで揉める「老朽化マンション」 住民合意の「秘策」とは?人間関係がこじれると「ご破算」に(5/6 ページ)

[中西享,ITmedia]

隣地を活用してマンションに付加価値

 建て替えを成功させるポイントについて花房副所長は、住民合意を取り付けるために「賛成、反対にかかわらず、住民の意向をよく聞くことを心掛けた。非賛成や声の大きい人に注目しがちだが、賛成している『協力的な住民』の不安を払拭し、安心して建て替えに参加してもらうことが大切だ」と指摘する。

 今後は、立地条件や隣地を活用した建て替えの提案を考えている。

 「これからは容積率の緩和が望めるような案件は少なくなってくるので、(住民の)負担を伴う建て替え案件が増えてくる。このため、ローンが使いやすい仕組みを作る必要がある。同時に住宅よりも店舗やホテルを含めた複合的な建て替えを検討する必要がある。

 例えば、六本木などの商業地にあるマンションでは、その立地を生かした複合的なビルを建てることにより、マンションに住んでいた住民は多くの資金を手にすることができ、その資金で別の場所のマンションを購入できる。あるいは、マンションの隣に駐車場があったりすると、その駐車場も含めた広い敷地での建設を提案することで、より付加価値の高いマンションに建て替えをすることができる。その結果、住民の建て替え負担も軽減できるのではないか」(花房副所長)

phot 建て替え前の四谷コーポラス
phot 建て替え後の四谷コーポラス

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