インタビュー
» 2019年03月27日 08時00分 公開

水曜インタビュー劇場(臭み公演):コオロギが50匹入った昆虫食は、どのようにして生まれたのか (2/6)

[土肥義則,ITmedia]

カンボジアで強盗に襲われる

土肥: 「コオロギはいかが?」と言われただけで、「ギャーっ!」と叫びそうな人がいそうですが、そもそもどういったきっかけで昆虫を使った食べ物をつくろうと思ったのでしょうか?

松居: ワタシは「日本人として世界に誇れる仕事をしたい」という気持ちが強くて、環境技術に取り組む電機メーカーに就職しました。その後、食や農業に携わる仕事がしたくなって、農業ベンチャーに転職したんですよね。

 昆虫を養殖魚のエサにできないかと考え、カンボジアに足を運び、現地でヒアリング調査を行っていました。ところが、強盗に襲われて無一文になってしまったんですよね。お金を取られて、カードも取られて、身ぐるみはがされて、日本に帰れなくなってしまって。そうした自分の姿を見た現地の人が自宅に泊めてくれただけでなく、食事も用意してくれました。

スポーツジムやネット上で購入することができる

土肥: 優しいですねえ。どんな食事が出てきたのですか?

松居: ご飯の上に「アリ」がのっていました。目の前に出てきたときには「食べることができるかなあ」と少し不安を感じたのですが、なんとか食べることができました。いや、とてもおいしかったんですよね。アリを市場に持っていけば売れるのにもかかわらず、無一文の自分に食べさせてくれました。

 優しさに感動しただけでなく、いまも昆虫を食べる文化が残っていることに驚きました。先ほどもお話したように、当時のワタシは「養殖魚のエサ」を研究していましたが、この出来事をきっかけに「人間の食べ物」に興味をもつようになったんですよね。

土肥: 人間の食べ物といっても、牛肉や野菜などではなく、昆虫だったわけですか?

松居: はい。

BugMoの松居佑典CEO(左)と西本楓COO(右)。ちなみに、西本さんは現役の大学生

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