インタビュー
» 2019年03月27日 08時00分 公開

水曜インタビュー劇場(臭み公演):コオロギが50匹入った昆虫食は、どのようにして生まれたのか (4/6)

[土肥義則,ITmedia]

味を少しずつ調整して、完成

土肥: バーを完成させるのに、どのくらいの時間がかかったのでしょうか?

松居: 2017年10月にレシピを考えて、商品を発売したのは18年11月。というわけで、開発期間は1年ほどですね。その間、たくさんの人に話を聞いて、試食をしてもらいました。道路でスケボーをしている人に、どういった課題を感じているのかといった話を聞いたり、スポーツジムに飛び込んでどんな商品であれば置いていただけるのかリサーチをしたり。

 たくさんの人に試食してもらって、「臭い」と言われればレシピを見直し。また、「臭い」と言われれば、レシピを見直し。このようなことを繰り返しながら、何とか完成させることができました。

まだ”ボロボロ”とこぼれるものの、形になってきた(撮影:2018年2月)

土肥: 現在、スポーツジムなどで商品が並んでいますが、営業も大変だったのでは? 「コオロギ入りのプロテインバーができましたー!」と売り込んでも、「虫なんて持ってくるな!」といった反応がありそうで。

西本: 営業に行っても、受付で断られるケースがありました。担当者に話を聞くことができても、「ウチでは無理。虫を使った商品を並べて、ヘンなうわさがたつといけませんからね」といったケースもありました。

 その一方で、原材料の話をすると、「コオロギ? 詳しく話を聞かせてもらえませんか?」と興味を示してくれたところもありました。体や栄養に関して詳しい人が多いので、「どんな栄養素が入っているの?」「ちょっと食べてもいいですか?」といった声もたくさんありました。

土肥: 両極端だったわけですね。

松居: そんなこんなで商品は18年11月に発売したのですが、実は9月まで工場が決まっていませんでした。現在、タイでコオロギを養殖していて、現地で製造しているんですよね。国内で製造してくれる工場を探していたのですが、うまく見つからずでして。

 ただ、何もしないで指をくわえているわけではありません。滋賀県でコオロギを養殖するパイロットファームを構えていて、国内での製造に向けて準備をしています。うまくいけば、この春に国内での製造がスタートするかもしれません。

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