土肥: 資料を見ると、実証実験を17年の年末にスタートさせていますよね。どんな結果が出たのでしょうか?
久保: 不具合が多くて、日々改善に追われました。例えば、電源が入らない、タブレット端末が落ちた、カギが閉まっていないなど。システムの問題もあれば、使い方がよく分からないといったケースもありました。
品ぞろえについては、当初、お弁当やお菓子、飲料など、日常生活の中でよく買っている商品が無人コンビニでも売れると思っていました。実際、そのような傾向がうかがえたのですが、非日常の商品もニーズがあることが分かってきました。例えば、地方の特産品や生活雑貨、フルーツなど、コンビニで売っていないモノもよく売れました。仕事がうまくいったときの自分へのご褒美だったり、家族へのお土産だったり、エンタメの一種として使っていただけているようでした。
土肥: ふむふむ。18年6月に正式ローンチして、1年が経ちました。実際に展開してみて、どんなことが分かってきましたか?
久保: よく売れているのは、やはり習慣的に利用されているモノですね。炭酸水、定番のお菓子、コーヒー飲料など。実証実験の結果と同じように、お土産品や高級チョコなどもよく売れています。
あと、データを活用できるので、品ぞろえを最適化しています。ハチミツレモンやレモングミのようなモノが売れていたので、レモン系のお菓子を置いたところ、いい結果が出た。また、梅のお菓子もよく売れることが分かってきました。このように試行錯誤しながら、さまざまな商品を提案しているところですね。
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