インタビュー
» 2019年08月07日 08時00分 公開

無人コンビニで、どんなモノが売れたのか 1年を振り返る水曜インタビュー劇場(600公演)(6/6 ページ)

[土肥義則,ITmedia]
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コンシェルジュになりたい

土肥: 無人コンビニの話を聞いていて、気になることがひとつ。大手コンビニでもパンやジュースなどを扱う自販機を展開していますが、そのサービスとどのような違いがあるのでしょうか?

久保: 品ぞろえの豊富さと、カスタマイズ性の高さにあるのかなあと思っています。品ぞろえでいえば、週2回ほど訪問していて、1回につき60〜100アイテム置いています。夏の時期でいえば、冷たいジュースがよく売れているのですが、汗拭きシートなども売れている。

 ちなみに、この1年で、どのくらいの商品を扱ってきたのか。3000アイテムを超えているんですよね。一般的な自販機の場合、夏と冬に品ぞろえを変えるくらい。コンビニ自販機の場合、食べ物や飲料をよく目にしますが、毎回のように商品が変わることはないですよね。

 カスタマイズ性の高さについては、利用されている方から商品を発注できる仕組みを導入しました。「マスカットが欲しい」という声があったので、ひとふさ2700円の商品を置きました。ちょっと高価な商品なので、どんなシーンで食べているのか気になったので調査したところ、そのマスカットにはたくさんの粒がついているので、同僚と一緒に食べたそうです。

「LINE@」や「Slack」を通じて、希望する商品をリクエストすることができる

土肥: 「マスカットが欲しい」とリクエストしながら、実際には買わない人もいるのでは? 「見た目がイマイチだから」とか「ちょっとお腹が痛くなったから」といった理由で。

久保: リクエスト後に気分が変わって、「やっぱり、その商品はいらないなあ」という人もいると思うんです。実際に、います。ただ、購入しなくても、当社としてはそのことを問題視することなく受け止めています。そうした情報も大切だと思っているので。

 あと、気軽にリクエストしてもらえることも、大事だと思っているんですよね。というわけで、リクエスト後に気分が変わっても、全く問題にしていません。

土肥: 大人の対応ですね。

久保: 当社はどんな存在になりたいのか。コンシェルジュなんです。コンシェルジュとして使い倒していただくために、どうすればいいのか。リクエストのハードルをどんどん下げて、あれもこれもといった感じで、いろんなことを言いやすい環境をつくっていきたいですね。

(終わり)

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