インタビュー
» 2019年08月07日 08時00分 公開

無人コンビニで、どんなモノが売れたのか 1年を振り返る水曜インタビュー劇場(600公演)(2/6 ページ)

[土肥義則,ITmedia]

無人コンビニ、開発のきっかけ

土肥: パンやジュースのほかに、日用品なども販売している無人コンビニが登場しました。「RFID」(電波を用いてRFタグのデータを非接触で読み書きするシステム)を使って管理しているので、本体から商品を取り出すと自動で金額が計算され、画面の表示に従うだけで決済を完了させることができますよね。

 現在、東京23区内のオフィスを中心に展開していて、設置台数がじわじわ増えているそうで。そもそもどういったきっかけで、このようなマシーンをつくろうと思ったのでしょうか?

カードリーダーにクレジットカードをスワイプすると、扉が開く

久保: 2017年6月に会社を創業したのですが、そのころはどんな事業をしようか決まっていませんでした。あれもいいかなこれもいいかなといった感じで、いろいろなことを考えていたんですよね。当時、私の妻は妊娠していまして、つわりに悩まされていました。ある日、「炭酸のグレープ味しか飲めない」ということだったので、それを買いに行くことに。

 そのころ、東京の代々木に住んでいたので、買い物に不自由さを感じることはありませんでした。ただ、近くのコンビニに行っても、炭酸のグレープ味が売っていない。違うコンビニに行っても、また違うコンビニに行っても売っていなかったんですよね。仕方がないので、自販機で探すことに。やっと見つけることができて何本か購入して、その場をしのぐことができたのですが、後日、再び足を運んだところ売り切れていたんですよね。近所で購入することができなかったので、ECサイトで24本入りを購入しました。

 これで問題は解決したと思っていたら、妻からこのような声がありました。「炭酸のグレープ味は飲めない。リンゴやパイナップル味はないのか」と。そうしたフレーバーを探してみるものの、なかなか見つけることができません。つわりのときに味の嗜好に変化が出ることは理解していたのですが、まさか都市部に住んでいて、スーパーやコンビニなどで流通している商品をなかなか購入できないことに驚きを感じました。

 話はちょっと変わりますが、起業する前に、渋谷の高層ビルで働いていました。お弁当を買うときに、エレベーターになかなか乗れない、やっとコンビニに着いてもなかなか買えない、帰りのエレベーターにもなかなか乗れない。高層ビルにはたくさんの人が働いているので、ランチタイムのときには、移動するだけでけっこう大変なんですよね。そのときに、オフィス内でお弁当を買える仕組みがあれば便利なのになあと感じていました。

 都市部で住んでいても、買い物に苦労する。高層ビルで働いていると、お弁当を買うのに時間がかかる。この2つの課題を解決するために、「無人コンビニ」のようなモノをつくることはできないかと考え、商品化に着手しました。

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