田宮社長はこう続ける。
「日本のモノづくりの伝統はプラモデルを作ることから始まると思います。ミニ四駆は韓国やシンガポール、香港などでは学校の授業で使われています。ところが日本では残念なことに『特定のメーカーのものは授業に使えない』といわれてしまいます。
プラモデルは子どもたちの教育にも役立つし、想像力を育む。プラモデルを通して実物の構造を学ぶこともできます。そして同時に切ったり、削ったり、組み立てたりとモノづくりの基本を教えます。新しい時代に新しいプラモデルの楽しみ方を提供できるように頑張っていきます」
これからどんな新しいプラモデルが生まれていくのか、世界の模型首都・静岡から目が離せない。
小林昇(こばやし・のぼる)
フリーランスのライター、編集者。1957年、神奈川県生まれ。大学卒業後、出版社に勤務。『田宮模型の仕事』(文庫版・田宮俊作著)、『伝説のプラモ屋』(文庫版・田宮俊作著)、『日本プラモデル興亡史』(井田博著)、『日本プラモデル50年史』(日本プラモデル工業協同組合編)、『静岡模型全史』(静岡模型教材協同組合編)などの編集に携わる。近著に『日本プラモデル六〇年史』(文春新書)がある。
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