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» 2019年11月26日 06時00分 公開

新社会人の8割がぶち当たる「入社後ギャップ」、防ぐための3ポイントとは学生も企業側にも深刻な悩み(4/5 ページ)

[小林祐児,パーソル総合研究所]

「頼れる人が少ない」人ほど泥沼に

 就活は、誰でも初心者からのスタートです。親、先輩、OB、ゼミの教授から兄弟まで、さまざまな人に相談し、アドバイスを求めます。しかし、学生の相談先のリソースは限られています。就活に消極的な学生は特に、「相談できた」相手に話を聞きにいきがちです。就活生が相談先を絞ってしまうと、情報が限定され、事前の理解を阻害していました。

photo 就活における相談先の数と入社前理解(パーソル総研とCAMPの共同調査データより)

 【図4】は入社前理解を3分類し、相談先の種類で比較したものです。入社前理解が低い群は、1.2種類程度の相談先しか持っていませんでした。これでは情報が偏ってしまって当然です。

 親、先輩など、「就活の経験者」から得られる体験談は貴重なものです。もちろん耳を傾ける価値のあるアドバイスもあります。しかし、そうした相談先から得られるのは、あくまで「過去」の、「その人からみた」情報であり助言です。「現在」の、「別の角度から見た」情報も積極的にとって多角的に見なければ、会社理解は進みません。

 気を付けるべきは、特に就活生から若年社会人といった「若者」には、「助言したがる」大人も多いということです。SNSでは、4月になるたびに誰からも頼まれていない「新入社員へのアドバイス」であふれます。特に就活で満足いく結果を得られた先輩-社会人の中には「自分から話したがる」先輩も多く、その意見が強ければ強いほど、その一面的意見に惑わされます。その意見を「否定する」というよりも、いくつかの相談先を確保し、情報を「相対化」していくことがまず大切です。

 就活において、ここ5年間で最も変化したことは、インターン・シップへの参加率です。今やほとんどの就活生にとってインターンへの参加は必須の状況です。しかし、3年生の夏・冬のインターンに「取りあえず参加してみる」意識の学生が目立ちます。どのようなインターンが入社前理解を促進しているのでしょうか。データを見てみましょう。

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