という中でボルボは少し特殊だと思っている。ご存じの通り、「安全」というキーワードは、ボルボというブランドの価値の中で大きな部分を占める。最も有名なのは3点式シートベルトの発明だが、今でも安全への努力において、極めてユニークな取り組みを続けている(16年2月の記事参照)。
長い取り組みによって、前方衝突による死傷事故は統計的に減りつつある。それはシートベルトのみならず、衝撃を吸収しつつ折りたたまれるステアリングコラムや、エアバッグ、シートの身体保持機能など多岐に及ぶ技術的進歩の成果であるが、そうやって前方衝突による死傷事故が減ったことによって、次に傾注すべき技術の方向をボルボは真面目に研究している。
居眠り、脇見、衝突などの影響で道路を逸脱した際、クルマは道路外の地形の影響を受けてジャンプすることが多い。そういう事故が起きたとき、飛び上がったクルマが路面に衝突して、乗員の脊椎が縦方向の強い加速度にさらされ、死亡や重度の障害が残るケースが相対的に増えた。ボルボはこうした問題への対策として、シート座面を固定するプレートをクラッシャブル構造にして、脊髄に加わる加速度を軽減する新たな仕組みを構築し、2012年以降にリリースしたニューモデルに順次搭載している。
世界一の「安全」を目指すボルボの戦略
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テスラModel 3をどう評価すべきか?Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
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