ちゃんぽん店を経営するリンガーハットは、日本MSのサービスを活用してDXを推進する企業の1つだ。同社は全国にちゃんぽん店やとんかつ専門店を800店舗ほど運営している。
登壇した是末英一情報システムチーム部長は「飲食業界でも人手不足は顕著で、原材料費の高騰もあり、コストカットの必要に迫られている。しかし、人材を削減すると、回りまわって来店するお客さまに迷惑となってしまう」と同社が抱えていた課題を話した。また、日々の発注や売り上げ目標の管理がベテランの経験頼りとなっており、効率化にも課題感を持っていたという。
そこで、日本MSのサービスを導入し、効率化を推進している。データベースのクラウド化やマシンラーニングを駆使することで、売り上げや発注予測の自動化を進める。ちゃんぽん店では平日と土日の客層変化が小さく、売り上げ予測や発注予測を立てやすいのだという。一方のとんかつ専門店は平日と土日で客層の違いが大きく、今後は改善を繰り返しながらモデル構築をしていく。「店舗スタッフが事務作業にわずらわされず、お客さまの満足度を高めることに専念できる体制を構築していきたい」と是末氏は話す。
日本MSは、中小企業のデータ活用について「人材育成の支援」「IT環境の診断サービス」「クラウド環境の構築支援」の3本柱で支援していく。三上氏は「中小企業が保有しているデータを活用できれば、大きなビジネスチャンスを生むはず。『新しくデバイスを買って、予算を確保して……』と時間がかかるものではなく、今すぐにできるDXを提案していく」と話す。
この他、スタートアップ企業に対しては技術支援や、期間限定でのクラウドサービス無償提供、大企業とのマッチングなどを行っていくプログラム「The Connect」の開始を発表。1年間をかけて100社の支援を目標に、スタートアップ企業と協業を狙う大企業とのマッチングに特に注力していく。
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