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ノートPC、毎回持ち上げて見せてない? 外出先の“面倒”を解決するモバイルディスプレイ(4/4 ページ)

» 2019年12月23日 10時00分 公開
[渡辺まりかITmedia]
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購入時に押さえておきたい5つのポイント

 モバイルディスプレイは量販店や通販サイトでさまざまな機種が発売されている。どんなものを選ぶべきか迷ったら、これから上げる5つのポイントを押さえてみてほしい。

・手軽さ: 映像信号も電源供給もケーブル1本でできるUSB Type-Cポート(Alternate Mode規格のもの)を搭載したものが望ましい。作業を始める時も終える時も、1本のケーブルを抜き差しするだけで済むため、時短につながる。

・拡張性: 会社支給のPCと接続することを考えると、HDMI(またはミニHDMI)ポートも搭載していることが望ましいだろう。映像信号まで出力できるUSB Type-Cポートが会社支給のPCに搭載されているとは限らないからだ。

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・タッチ操作対応: 外で仕事をする機会が多いなら、多少初期投資はかさむが、活用の幅が広がるマルチタッチ対応のものを選ぶのがおすすめだ。「大画面に表示できるだけ」のモバイルディスプレイではもったいない。

photo マウスでテンキーをクリックしなくて済むのは、意外と便利だ

・携帯のしやすさ: スリムで軽いものでなければ、持ち歩くのが面倒になる。持ち運びやすい大きさ、重さのものを探そう。ディスプレイを保護するカバーや、スタンドと兼用のカバーが同梱されているものを選べば「どうやって鞄に入れておこう?」と悩まずに済む。

・解像度の高さ: せっかく作業領域を広げるのであれば、表示できる情報量は多い方がいいだろう。解像度はフルHDと呼ばれる1920×1080ドット以上のものを選びたい。とはいえ、解像度が高すぎると今度は「文字が小さすぎて見えない……」といった問題が出てくることもある。自分のしたい作業に合わせて、見やすいものを選ぼう。

 ちなみに、この記事で使用した「Prometheus Monitor(プロメテウス モニター)」は、15.6型フルHDのモバイルディスプレイだ。クラウドファンディングサイト「Makuake」で購入したが、現在はAmazonや楽天、ヨドバシカメラなどでも購入できる。

 大きさは356(幅)×212(高さ)×9.7(奥行き)ミリで、最薄部は4.3ミリと、大画面の割にスリムでコンパクトだ。重さは約0.6キロ、付属のカーボン製カバーをつけても約1キロなので、持ち歩くのが苦にならない。

 接続端子はminiHDMI、USB Type-C×2、3.5ミリヘッドホンジャックの3つ。USB Type-Cポート非搭載のPCでもUSB Type-Aポートがあれば、付属のケーブルを使ってプロメテウス モニター側のUSB Type-Cポートと接続でき、タッチ操作やプロメテウス モニターへの電力供給が可能になる。マルチタッチ操作にも対応している。

photo 消費電力は10W。ノートPCにUSB Type-Aポートしかなくても、ほとんどの場合、給電までまかなえるだろう。足りない場合はプロメテウス モニター側の一番下のUSB Type-Cポートにモバイルバッテリーをつなげば駆動する

 もちろん、プロメテウス モニター以外にも、バッテリーを搭載しているものやワイヤレス接続できるものなど、さまざまな製品が販売されている。まずはASUSやアイ・オー・データ機器といったメーカーを調べたり、クラウドファンディングサイトを検索したりして、自分に合う製品を探してみよう。決して安い買い物ではないが、自分に合ったデバイスを1つ加えるだけで、「外に出ると仕事がしにくい」というストレスから解放されるかもしれない。

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