――新日本プロレスでは、社長就任後に海外での興行の拡大や、動画配信サービスの英語字幕、インバウンドの取り込みに注力しています。海外に目を向けているのはどのような理由からですか。
日本の人口は、2050年には約1億人にまで減少し、大変な勢いで少子高齢化が進みます。現在の人口が約1億2600万人ですから、わずか30年で2割も人口が減ります。
一方で、日本を訪れる外国人は年々増えて、2003年には512万人だったのが、2018年には3000万人を超えました。人口が減る日本国内だけでビジネスをするのではなく、海外の市場に出ていくと同時に、インバウンドの消費を取り込むことも、生き残るためには必要だと思います。
総務省の資料によれば、日本の人口は2004年をピークに、今後100年間で、明治後半の水準まで人口が減少すると推計されています。経営者に必要なのは、明日のことを考えるのではなく、5年先、10年先のことを考えて、いま何をやるべきかを考えることです。
さらに言えば、日本のGDPは世界3位ですが、世界全体の6%しかありません。6%の中で戦って、あとの94%は無視していいはずがないですよね。国内だけでは、売り上げを前年より1%上げるだけでも大変なはずです。日本企業が成長するには、海外を相手にするしかないと私は思っています。
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