滝沢秀明ジャニーズ事務所副社長 10年前にYouTubeに目を付けていたビジネスセンスと先見性に迫る知られざる「唯一無二の才覚」(5/5 ページ)

» 2020年05月27日 17時33分 公開
[霜田明寛ITmedia]
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ジャニー喜多川の「後継者」として

 人生をかけて生き抜く者には、自身の人生をかける。滝沢は自身がジャニー喜多川に与えられてきたものを、今度は後進に与える役割を担い始めた。

 20年1月には、これまで自身の舞台『滝沢歌舞伎』を支えてきたジュニアを中心とするユニット・Snow ManをCDデビューさせた。ジャニーズ事務所のグループは、ジャニー喜多川がその独創的なセンスでグループ名をつけてきたが、Snow Manの名付け親は滝沢。もちろん、ジャニーズ事務所の長い歴史の中で、ジャニー喜多川が名付け親ではないグループがCDデビューするのは初めてのことだ。

 滝沢といえば、当時最年少で大河ドラマ『義経』の主役を担ったことが印象的だが、自身も恩義を忘れず、また恩義を尽くした者を報いるその生き様はまるで武士。

 ただただ恩師から受けた恩を、後輩を育てるというかたちで返す。恩義を貫いているからこそ、革新的な道を進むことを周囲も認めていく。そこに先見性というセンスが加わった“武士道”が滝沢秀明の人生を彩っているのである。

著者プロフィール

霜田明寛(しもだ あきひろ)

1985年東京都生まれ。東京学芸大学附属高等学校を経て、2009年早稲田大学商学部卒業。文化系WEBマガジン『チェリー』編集長。『マスコミ就活革命〜普通の僕らの負けない就活術〜』(早稲田経営出版)など、3作の就活・キャリア関連の著書がある。最新作は、ジャニーズタレントの仕事術とジャニー喜多川の人材育成術をまとめた『ジャニーズは努力が9割』(新潮新書)。日々の仕事や映画評、恋愛から学んだことなどを発信するネットラジオvoicy『霜田明寛 シモダフルデイズ』も話題に。Twitter


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