WHILLの創業は12年。元日産のデザイナーの杉江理氏(CEO)、元ソニーのエンジニアの内藤淳平氏(CDO)、元オリンパスのエンジニアの福岡宗明氏(CTO)の3名が、いずれも20代で創業した。
パーソナルモビリティ事業を始めた背景にあったのは、「100メートル先のコンビニに行くのをあきらめる」という1人の車いすユーザーの声。街中の段差を1人で超えられない、加えて「障害者」として見られる心理的なバリアも外出のハードルになっていた。
「デザインとテクノロジーでその障壁を取り除ける新しい乗り物をつくろう」――。その思いがカタチになったのがWHILLというわけだ。
14年9月、同社初のプロダクトとなる「WHILL Model A」(99万5000円、非課税、以下同)を発売。こだわったのは、スタイリッシュで乗りたくなるようなデザインと7.5センチまでの段差を乗り越えられる走破性だ。同プロダクトは15年にグッドデザイン大賞を受賞、最初の50台はあっという間に予約完売するほどの人気ぶりだったという。
同社は、WHILLを電車やバス、タクシーを降りた後の近距離移動用の乗り物として「パーソナルモビリティ」と位置付けているが、道路交通法の規格上は「電動車いす」となり、歩行者扱いとなる。乗車するための免許は必要なく、最高時速は6キロと速歩き程度のスピードで移動ができる。
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