引き続き、さまざまな場所でMaaS事業の実証実験が行われており、20年9月からは慶應義塾大学病院と横浜市のみなとみらい21地区で実験が始まったばかり。
慶應義塾大学病院では受付からとある案内所までの約100メートルを、自動運転システムを搭載したWHILLで移動できる。一方、横浜市では指定された地区内を利用者が自身で運転して走行する。これらの実証実験は長期間の実施を見込んでおり、さまざまな課題を抽出して懸念事項を一つひとつつぶしながら、実用化を目指す狙いだ。
今後の展望として同社が掲げているのは、3〜5年以内に世界中で1000万人のユーザーの獲得、そして世界の上位50空港でのサービス導入。そのために超えるべきハードルは、同社が望むカタチで世間にWHILLを浸透させていくこと。
電動車いすではなく、近距離用モビリティとして、歩行が困難な人だけではなく、シェアサイクルやタクシーに近い感覚で気軽に乗る乗り物として、認知を広げたいと辻阪氏は言う。
空港をはじめ、広大な敷地面積を持つテーマパークや美術館、観光地など、導入を見込める場所は世界各地に無限にある。欧米や欧州で爆発的に伸びている電動キックボードやシェアサイクルと並び、WHILLは次世代の移動手段となりえるのか。羽田空港での実用化が世界中で報道されたことで、各国の空港から問い合わせが相次いでいる現状を鑑みると、その可能性は大いにあると言えそうだ。
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