――JNN系列のキー局であるTBSのリーダーとして、佐々木社長はどのようなことを大事にしていますか。
社員には3つのチャレンジをしようと旗を振っています。1つ目は「全く新しい発想で発明をすること」、2つ目が「長く続けてきたルーティンワークを改善すること」、最後が「いらないものを淘汰すること」です。この「発明」「改善」「淘汰」にチャレンジすることが必要だと考えています。
チャレンジには5段階の評価をしています。1番評価すべきなのは、チャレンジをして成功した人。2番目はチャレンジしたけれど失敗した人。3番目は、チャレンジはしなかったけれど、チャレンジした人を手伝った人です。
4番目以下は良くないのですが、4番目は何もしなかった人で、5番目はチャレンジした人の足を引っ張った人です。チャレンジすることの必要性を叫びながら、多様性を認めて、仲間を大事にすることを常に訴えています。
自分にない才能を持つ人を嫉妬したり、足を引っ張ったりする人はたくさんいると思います。でもそうではなくて、自分にない才能を持っている人をありがたいと思える関係性を、リーダーとして作っていきたいですね。
――佐々木社長も、このシェアオフィスを訪れるのでしょうか。
僕も時々ぶらっと来たいと思います。そうすると、これまで年に1度か2度しか話す機会がなかった各社の支社長の皆さんと、話す回数も増えると思います。そこで(彼らに)褒められるのか、文句を言われるのかは分かりません。たぶん文句を言われることの方が多いと思いますが(笑)。いろいろな話を聞けることは僕にとってもためになるので、このシェアオフィスで皆さんと話す機会が増えることを期待しています。
田中圭太郎(たなか けいたろう)
1973年生まれ。早稲田大学第一文学部東洋哲学専修卒。大分放送を経て2016年4月からフリーランス。雑誌・webで警察不祥事、労働問題、教育、政治、経済、パラリンピックなど幅広いテーマで執筆。「スポーツ報知大相撲ジャーナル」で相撲記事も担当。Webサイトはhttp://tanakakeitaro.link/。著書に『パラリンピックと日本 知られざる60年史』(集英社)
フジ新社長はアニメ畑出身 「異色だが期待大」な、決定的な理由
TBSと地方局、「放送業界初」の狙いは? JNN系列地方局の約半数が東京支社をシェアオフィスに移転
上場企業の「想定時給」ランキング、3位三井物産、2位三菱商事 8000円超えで「ぶっちぎり1位」になったのは?
トヨタ自動車がソフトウェアエンジニアの採用を強化する理由 キャリア採用増やし、働き方や風土を変えていく
「これさぁ、悪いんだけど、捨ててくれる?」――『ジャンプ』伝説の編集長が、数億円を費やした『ドラゴンボールのゲーム事業』を容赦なく“ボツ”にした真相Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR注目記事ランキング