松竹は、1泊2日の宿泊型のイマーシブ(没入感)ホラーイベント「INFERNO LODGE(インフェルノロッジ)〜赤い森に棲(す)む人々〜」を開催する。岐阜県のアウトドアリゾート施設「Orkひるがの(オークひるがの)」で、5月22〜23日、6月26〜27日、7月3〜4日の計3回開催予定だ。コロナ禍に配慮した形でのエンターテインメントとなり、宿泊施設や開催地域を盛り上げることが狙い。チケットは発売中。
同イベントは、松竹お化け屋本舗と、方南町お化け屋敷オバケンがコラボした宿泊型イマーシブ(没入型)ホラー。選択した言動やミッションの結果によってストーリーが分岐し、各ロッジでしか見ることのできないストーリーや、翌朝に迎える異なるエンディングを体験できるようにした。他にも盛大な儀式演出や、宿泊するロッジ自体をイベントに使用するなど、お化け屋敷オバケンならではの恐怖体験ミッションも用意している。
参加グループごとにロッジ1棟を貸し切りとし、不特定多数の人と交わらないよう感染症対策に配慮した。ロッジごとに展開するストーリーにより、人との接触を軽減する。
松竹お化け屋本舗は、総合エンターテインメント企業である松竹の演出力を生かしたお化け屋敷ブランド。映画を手掛けるスタッフが本格的なセットを作り、ホラー映画の中に迷い込んだような世界観を演出する。
一方、方南町お化け屋敷オバケンは、東京都方南町の閑静な住宅街で始まったお化け屋敷で、特に廃キャンプ場で開かれる「オバケンゾンビキャンプ」は有名なイベントの1つ。また現在営業中の完全予約制常設お化け屋敷「畏怖 咽び家」(いふむせびや)も、20年までの総動員数は3万人を超え、SNSや口コミで話題となっている。
昨年は、コロナ禍により多くのイベントが中止に追い込まれた。今年は、感染対策を施しながらの体験イベントや、オンラインによるイベントが増えている。ぴあ総研は20年の有料型オンラインライブの市場規模は448億円に上ると試算した。一方でライブ・エンターテインメント全体の市場規模は19年の6295億円から、20年は1306億円と約8割減となっている。
夏に向け、停滞した観光産業への好影響を狙い、地方を利用したイベントも発表されていて、今後のイベント開催に注目が集まる。
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