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日本を変える「テレワーク」
インタビュー
» 2021年06月04日 07時00分 公開

新卒採用のオンライン化、デメリットも明らかに どう解決したのか全部オンラインの企業に聞く(1/3 ページ)

デジタルマーケティングを展開するメンバーズが、採用活動をフルオンライン化。どんなメリットとデメリットが分かったのか。

[人事実務]

本記事について

 本記事は『人事実務』(2021年5月号)連載「企業の採用最前線」より「メンバーズ」を一部抜粋、要約して掲載したものです。当該号の詳細はこちらからご覧いただけます。

採用活動をフルオンライン化

 デジタルマーケティングを展開する株式会社メンバーズでは、この4月に約370人が入社し、社員数は約1860人になった。デジタル分野の人材が不足しているという社会課題を解決するため、新卒を採用し育成することを基本としており、好調な業績を背景に採用数は年々増えている。

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<会社概要>

 ●社名:株式会社メンバーズ

 ●設立:1995年6月

 ●従業員数:約1860人(連結)

 ●事業内容:デジタルマーケティング事業

 ●所在地:東京都中央区晴海1丁目8番10号晴海アイランドトリトンスクエアオフィスタワーX37階

 さて、その新卒採用だが同社は昨年3月から採用活動をフルオンライン化した。同社は以前からテレワークを積極的に進めていて、グループ内には完全テレワークで基本的に社員が出社しないカンパニーもある。

 また、本社のある晴海周辺は東京オリンピックの開催期間は混雑が予想されることから、2018年、2019年とテレワークの実証実験も行ってきた。社員が全く出社せずに業務に支障が出ないかを試したのだが、問題はなかったという。

 もともと、クライアント企業に常駐しているチームと本社、全国各地の拠点などをネットでつないで情報共有するということを日常的に行っていて、テレワークは当たり前のものになっていた。テレワーク先進企業なのである。

 テレワーク推進のためのノウハウを他の企業や団体にも役立ててもらおうと、テレワークの実証実験報告書とテレワークの導入マニュアルを広く一般に公開もしている。

 「フルオンラインに踏み切る前から、実験的に説明会をライブ配信するといったことをしてきました。地方の学生が参加しやすいようにするのが目的です。東京に来てもらうのは、費用の面でも、時間の面でも学生には大きな負担です。その分を勉学のために使ってほしいという考えから、オンライン化を進めてきました」

 というのは、ピープル&カルチャー室 リクルーティンググループ マネジャーの内橋洋美氏。2019年の新卒採用活動ではすでにライブ配信による説明会を行っており、高専生の面接は一部Webで行っていたという。

 ただし、関東近郊の学生にはオンライン化に対するニーズはなかった。そのため当初は遠方の学生だけを対象に考えていた。しかし、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から全ての応募者を対象にすることにしたのだという。

選考フローとは別に業界理解などのイベントも充実

 フルオンラインというのはインターンシップ、セミナー、会社説明会、面接、面談、内定通知、内定者フォロー、入社式まで、採用イベントの全てが含まれる。ちなみにセミナーは、業界知識や業務知識の提供を目的としたもので、選考に直接関係しているわけではない。

 フルオンライン化した結果、昨年の採用活動では学生と直接会うことなく、内定を決めた。その点についてソーシャルクリエイターディベロップメント室 室長の小林邦明氏は次のようにいう。

 「不安はありますが、学生のほうが不安は大きいと思います。そこをいかに解消するかがポイントです。当社のことを十分に理解してもらい、納得してもらうことが重要です。そのためのコンテンツは、いろいろと用意しました」

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