サツドラホールディングス(札幌市)は6月29日、北海道地域に特化したベンチャーキャピタル事業を手掛けるPOLAR SHORTCUT(ポーラーショートカット、札幌市)と北海道内のスタートアップ企業支援の取り組みに関するパートナー提携を発表した。
今回のパートナー提携を通じて、現在の北海道のスタートアップ・エコシステムに不足している領域を多面的にカバーすることで、北海道の地から有力なスタートアップを継続的に輩出していくことが狙い。
POLAR SHORTCUT代表の大久保徳彦氏はパートナー提携の意義を、次のように語る。
「2017年からスタートしたNoMapsや、19年にスタートしたSTARTUP CITY SAPPOROなどの取り組みにより、近年北海道で新しくスタートアップを生み出そうとする機運は高まりつつある。一方で、実際に起業してスタートアップビジネスを生み出すことにつながる実践的なサポートや、起業後に事業をスケールさせていくための資金支援や実務面での支援はまだまだ足りていないのが実情。サツドラホールディングスのような大手企業と連携することで、自社だけでは難しい大規模な支援も可能になる」
サツドラホールディングスは、ドラッグストア事業を主力としながら総額20億円の資金調達を実施したAI(人工知能)カメラソリューションを提供するAWL(東京・千代田)と共同で自社店舗のデジタル化を推進するなど、イノベーション創出の取り組みにも積極的だ(サツドラ富山浩樹社長が語る「ウィズコロナ時代のチェーンストア戦略」参照)。
パートナー提携による取り組みの第1弾として、POLAR SHORTCUTの投資先企業に対し同社運営のインキュベーションスペース(EZOHUB SAPPORO)を特別条件にて利用できる新プランの提供を開始する。今後は同社のグループ会社が運営する起業家・エンジニア養成スクール「G’s ACADEMY UNIT_SAPPORO」を主軸にしたエンジニアの育成・コミュニティー化や、同じく同社のグループ会社「RxR Innovation Initiative(札幌市)」を通じて、海外(主に米国)におけるプロジェクト協業や実証実験機会の提供も積極的に進めていく。
サツドラ富山浩樹社長が語る「ウィズコロナ時代のチェーンストア戦略」
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