その他、クラウドファンディングで注目集めた最新製品が「超蜜やきいもトースター」だ。開発のきっかけは、17年以降毎年開催されているイベント「品川やきいもテラス」(2021年は中止)。開催地である品川シーズンテラスが東京支社と近いこともあり、18年に初めてそのイベントを訪れてみたところ、そこには行列ができ、多くは女性だったことからヒントを得た。
「関西では焼き芋のイベントを見たことがなかったので、焼き芋がこんなに人気だとは知りませんでした。行列を見て『これは商品になるのではないか』と思いましたね。ただ、ホットサンドメーカーのような製品にすると、すである他社さんの製品のようになってしまうので、トースターにすることを考えました」(山氏)
アイデアが決まると行動は早い。品川やきいもテラスで、行列ができていた「超蜜やきいもpukupuku」へ連絡して、製品の共同開発依頼を依頼した。そして細かく温度調節ができるトースターを用意し、美味しく焼ける設定を共同で開発した。
「『焼きペヤングメーカー』を作ったときは、社内で開発して、まるか食品の方に食べてもらう作業を繰り返しましたが、『超蜜やきいもトースター』の開発では、美味しく焼ける温度設定はpukupukuさんに担当していただいたので、正直にいえば、私たちはなぜあんなにたくさんの蜜が出るように焼けるのか、よく分からないのです(笑)」(山氏)
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