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» 2021年06月10日 07時00分 公開

急成長のサンコーが、「オモシロ家電」を追求する意味とは家電メーカー進化論(1/6 ページ)

「サンコー」といえば、ユニークで一風変わった「おもしろ家電」で知られるメーカーだ。面白さと同時に、コスパの良さと便利さも備え、人気を博している。この「おもしろ家電」を開発できた秘密とは一体何なのか。サンコーの山光博康CEOに話を聞いた。

[倉本春,ITmedia]

 「サンコー」といえば、ユニークで一風変わった「おもしろ家電」で人気のメーカー。しかも面白いだけでなく、コスパの良さと生活に役立つ便利さも両立する。

 このためこの数年、他にはない便利家電として同社製品が女性誌やテレビにも頻繁に取り上げられている。この「おもしろ家電」を開発できた秘密とは一体何なのか。

 サンコーの山光博康CEOに話を聞いた。

サンコー株式会社 山光博康CEO。1965年生まれ。大学卒業後にPC周辺機器の輸入販売に携わり、2003年にサンコー株式会社を設立。「おもしろくて、役に立つ」をコンセプトにECサイト「サンコーレアモノショップ」を立ち上げ、現在は秋葉原に2つの実店舗も展開する

面白くて変わった輸入製品の販売でスタート

――サンコーは山光氏が設立した会社とのことですが、立ち上げの経緯を教えてください。

 サンコーを設立する前は、CD-ROMドライブやマウスといったパソコン周辺機器の輸入・販売を行う秋葉原の小さな商社に勤めていました。当時、社内で変わった面白い製品の販売を何度か提案したのですがなかなか通らず、それならばと自分で立ち上げた会社がサンコーです。

 2003年の会社設立後、面白いガジェットに特化したネットショップ「サンコーレアモノショップ」をスタートしました。とはいえ、前職がパソコン周辺機器に関連した職だったこともあり、当初サンコーレアモノショップで扱っていた製品は、腕時計型のMP3プレーヤーなどのパソコン関連のガジェットがメインでした。

――家電というよりパソコン寄りのガジェットを扱っていたのですね。ちなみに、扱っていたのは輸入製品が多かったのでしょうか。

 最初は基本的に輸入製品です。ただガジェットを多く取り扱った関係で「USBコネクタから給電だけを行う便利製品」は、他社に先駆けてかなり早い段階から販売していました。そのうち既存の輸入製品だけでは物足りなくなってきて、自分たちでオリジナルのUSB電源製品を作ろうということになったんです。

 初期のころだと、USBで電源をとるヒーター内蔵の手袋なんかが人気になりましたね。しかし企画の段階では、モバイルバッテリーもないような時代だったので、USB手袋を開発しても家の中でしか使えないことから、需要はないと社内では反対がありました。ですが、実際に発売したら「寒い冬でも手がかじかむことなくキーボードを打てる」とものすごく売れたんです。

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